お笑いタレントのゆりやんレトリィバァ(35)が初めてメガホンを取る映画『禍禍女』(来年2月6日公開)の追加キャストが、20日に発表された。
主演は俳優の南沙良(23)。ゆりやんの実体験をもとにした恋愛ドラマで、世界の映画祭で高い評価を受けている注目作だ。
主人公の美大生・上原早苗を演じる南に加え、新たに前田旺志郎、アオイヤマダ、高石あかり、九条ジョー、鈴木福、前原瑞樹、平田敦子、平原テツ、斎藤工、田中麗奈の出演が決定。恋と人間の“禍”をテーマに、個性豊かなキャストが織りなす人間ドラマが展開される。
本作は、ゆりやんがテレビ番組で「次に挑戦したいのは映画監督」と語ったことをきっかけに企画が始動。プロデューサーが本人にコンタクトを取り、約1年にわたり打ち合わせを重ねて制作された。2024年のカンヌ国際映画祭期間中に、現地で監督デビューが発表されたことでも話題を集めた。
プロデューサーによると、撮影前の1年間、ゆりやんと頻繁に会い、彼女の恋愛エピソードを聞き続けたという。作品には「ゆりやんの恋愛のすべて」が詰め込まれており、笑いと痛みが交錯する“ゆりやん流ラブストーリー”に仕上がっている。
『禍禍女』はすでに世界22の国際映画祭に正式出品・ノミネート。第45回ハワイ国際映画祭で「ハレクラニ・ヴァンガード・アワード」を受賞したほか、海外の映画祭で観客賞や最優秀作品賞を受賞し、また19日、台湾・第62回台北金馬映画祭にて、日本人監督としては史上初のNETPAC賞を受賞し、海外映画祭で「4 冠」を達成した。
前田は撮影を振り返り「ゆりやんさんの朝礼から撮影が始まるのですが、そこでぐっと座組に一体感が生まれるような気がして、ゆりやんさんの人柄というか人を惹きつける力が凄まじいなと日々思わされていました」とコメント。
また「演出も思った事を真っ直ぐな意見で下さるので信頼してましたし、『なにそれ?!』みたいな指示がたまにあって、ゆりやん組やなぁと興奮しました」と笑顔で語った。
