1
俳優の倍賞千恵子(84)、木村拓哉(53)らが21日、都内で、映画「TOKYOタクシー」(山田洋次監督)の公開初日舞台挨拶を行った。
今作は日本でもヒットした仏映画「パリタクシー」が原作。さえない日々を過ごす個人タクシーの運転手が、人生の終活に向かうマダムを東京・柴又から神奈川の葉山にある施設まで送る道中での出来事を描いた感動のヒューマンドラマ。
今回の撮影で印象的だったことを問われた倍賞は、「『男はつらいよ』が柴又で終着駅を迎えて、『TOKYOタクシー』の初日が柴又の門前から始まったんですね。終わりと始まりが柴又にあったことが、生涯忘れられない自分の思い出かなと思って、新しいスタート地点に立っていた気がする」と感慨深げだった。
木村は、撮影後に山田監督から贈られた言葉を挙げ、「『今回の作品に携わった人の思いが作品の艶(つや)になっていると思うんだ。今回、本当に艶に恵まれた作品になったことを感謝します。ありがとう』と現場の全スタッフに言ってくれた時に、すごく自分は良い場所に参加できたんだなっていう思いにあふれたことを覚えています」と振り返った。
また、自身の“忘れられない出会い”は?には、「忘れられないというか、きっと忘れる事はないだろうというのは、この作品自体」と答え、「見終わった後のお客さんに会わせていただくんですけど、見て下さった皆さんの僕らを迎えてくださる表情、目が温かいのが忘れられないですし、きっとこういう思いをしたくて、また自分は違う作品の現場に赴くことになれたらいいなと思います」と演者ならではの思いを語った。
広告
