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俳優の井上芳雄(46)、奈緒(30)らが27日、都内で行われた舞台「大地の子」(東京・明治座、来年2月26日初日)の製作発表に出席した。
作家・山崎豊子さんの同名小説を初舞台化。戦争孤児となったが、中国人教師に愛情を持って育てられた主人公・一心(井上)の波乱万丈の半生を描く。
今作は1995年にドラマとして放送されており、井上にとっては「ドラマを夢中になって見て、原作も何度も読み返して、僕自身にとっても大事な物語だった」と思い入れの作品。「ドラマをリアルタイムで見て、家族で毎週泣いていた。こんなことがあったんだとビックリしながら見ていた」と当時を振り返り、「その役を演じさせていただけるという奇跡のような巡り合わせをいただきまして、とにかく自分の出来る事を精いっぱいやるだけ。過去を知ることは未来を知ることだと思いますので、そのことを、演劇を通して伝えていけたら」と意気込みを語った。
一心の妹・あつ子を演じる奈緒は「私の役がストーリーテラーとなって、妹の目線で描かれるように台本が作られている。私が板の上に立った時に、きっと皆さんと同じ目線で物語をたどってくださることになる。そこは今までやったことのない役割で、すごく大きな挑戦だなと思う」と話した。
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