タレントで実業家の小阪由佳(40)が29日、都内で、写真集「until the end 〜裸洗〜」(双葉社)と書籍「六本木洗脳」(晶文社)の合同発売イベントを行った。
小阪は「ミスマガジン2004」でグランプリを受賞し、その後タレントやグラビアアイドルとして活動。2009年に突如芸能界を引退し、23年に復帰した。
「六本木洗脳」は、ブレーク後の炎上や洗脳などを経験した小阪が、2000年代の渋谷・六本木の夜の街の空気とネット黎明(れいめい)期の暴力性を、当事者の言葉で、回復へと向かうまでをつづっている。
当時の事を改めて自身の言葉で説明するよう求められると、「彼女と出会ったのは2005年か2006年ぐらい。番組で一緒になって仲良く話していて、親身に話を聞いてくれる優しい方だと思っていました」と、洗脳を受けた女性との出会いを振り返った。
当時は忙しく、自分の気持ちが追い付かないまま、仕事の規模が大きくなっていくことに悩んでいたという。芸能活動を続けられるのか、女性に相談するものの“はっきりとした助言はもらえなかった”といい、「やり続けて落ちていくぐらいなら引退っていう方法もあるかもねって気持ちにやんわりとさせられて、引退した時に、本当にどうしたらいいんだろうって思ってしまって。その時に『太ったら話題になるよ』って言われたんです」と激太りしたことにも言及した。
約2年間にわたり洗脳され、お金がなくなったことがきっかけで女性と縁が切れたという。「太って食べるのにもお金が減っていく。貯金が底をついた時に生きるか死ぬかの選択に迫られて、私は生きる方を選択したんです」とこれまでを思い出すように語った。
洗脳が解けて自分を取り戻し「良かったねって周りは言ってくれるけど、自分は洗脳されている間にやってしまったことを受け入れないといけないので、この時間が洗脳されている時間よりも、実は長かったんです」と明かした。
執筆に2年を要した。「いかに自分がいけないことをやってしまったか分かるので、向き合う時間も傷付きました。その過程が大変でした」と話した。
