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映画「トラック野郎」第1作のヒロインを務めた、女優の中島(なかじま)ゆたかさんが11月27日午後11時15分、大腸がんのため、神奈川県内の自宅で亡くなった。73歳だった。3日、東映が発表した。
葬儀はすでに家族葬として執り行われたという。
中島さんは水戸市出身。1971年に「ミス・パシフィック日本代表」に選出され、同年の世界大会で第2位に輝いた。華やかな経歴を経て、1973年に映画「夜の歌謡シリーズ 女のみち」(山口和彦監督、主演・梅宮辰夫)で女優デビュー。翌年には日本映画プロデューサー協会新人賞、1974年にはエランドール賞新人賞を受賞し、注目を集めた。
1975年公開の「トラック野郎 御意見無用」(鈴木則文監督)では、人気シリーズ第1作のヒロインに抜てきされ、明るく芯の強い女性像で人気を博した。
関係者によると、中島さんは3年前に大腸がんを患い、手術を受け、闘病しながらも仕事を続けていたという。最後の公の場となったのは今年7月、東京・新文芸坐で行われた「公開50周年記念 トラック野郎・銀幕を駆ける一番星」だった。代表作「トラック野郎 御意見無用」の上映に合わせて舞台あいさつに登壇し、作曲を手がけた宇崎竜童とともに主題歌を披露。ファンに笑顔を見せていた。
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