中村鷹之資「自分の強みも出していければ」初春大歌舞伎で中村福之助とダブルキャスト

歌舞伎俳優の大谷廣松（32）、中村福之助（28）、中村虎之介（27）、中村鷹之資（26）が9日、東京・歌舞伎座で、「初春大歌舞伎」（東京・新橋演舞場、来年1月3日〜27日）の取材会を行った。

歌舞伎俳優の市川團十郎（48）が正月の新橋演舞場公演に出演し16回目となる今回は、「熊谷陣屋」「矢の根」「児雷也豪傑譚話」「春興鏡獅子」などの演目を予定している。4人は、それぞれ初役で大役に挑む。

豪快な荒事の魅力を盛り込んだ歌舞伎十八番「鳴神」では、福之助と鷹之資がダブルキャストで鳴神上人、廣松が雲の絶間姫を務める。

ダブルキャストで演じることについて、福之助は「鷹之資さんと一緒に出るのはすごく久しぶりで、さっきも『すごく久しぶりに一緒に出られるね』って言ったら、『ダブルキャストだから（舞台上に）一緒には出ない』って言われた」と笑いつつ、「自分より年下とダブルキャストは初めてなんです。いつもは兄（＝中村橋之助）とやることが多くて、参考にしてますけど…。僕はプライドとかはないので、鷹之資さんのも見ながら吸収しつつできたらと思います」と語った。

一方、鷹之資は「ダブルキャストのいいところは、自分のやっている役を俯瞰（ふかん）して見られるところ。いろんなことを研究して、いいところは僕も取り入れたいですし、自分の強みも出していければなと思います」と明かした。