エンタメ

2025年12月11日 07:00

韓国の“国民的女性芸人”パク・ナレが活動休止 パワハラ&横領疑惑で窮地に さらに「注射おばさん」からヤミ施術も?

韓国の“国民的女性芸人”パク・ナレが活動休止 パワハラ&横領疑惑で窮地に さらに「注射おばさん」からヤミ施術も?
広告
3

韓国で「国民的芸人」として知られる女性お笑いタレントのパク・ナレが、医師免許を持たない「注射おばさん」と呼ばれる女性から違法な医療施術を受けていたとされる問題が明らかになった。当初、疑惑を否定していたパク・ナレはSNS上で謝罪文を掲載し、活動休止 を発表する事態に。
パク・ナレをめぐっては、元マネージャーらが「使い走りや24時間待機、家族の手伝いまでさせられた」などとパワハラを訴えていて、テレビの画面で見せる表情とは異なる裏の顔が明らかになった。

元マネージャーに使い走りや暴言 家族の仕事までさせたか

女性芸人パク・ナレのスキャンダルを伝えたのは韓国のオンラインメディア「ディスパッチ」。4日付の報道では、パク・ナレの元マネージャーらがパク・ナレからパワハラ、傷害、また費用の未払いなどを求めてソウルの裁判所に訴えを起こしたとしている。

「ディスパッチ」によると、パク・ナレは元マネージャーに買い物などの使い走りを命じるなど「24時間待機」の状態にさせたほか、パク・ナレの家族の雑用まで押し付けて家事ヘルパーとして使っていたと報じた。また、飲み会へ参加し、マネージャーが酒が飲めないと言うと暴言を吐いたほか、マネージャーが代わりに支払った巨額の未清算金もあったとしていて「横領の疑い」もあるとしていた。

日本の「文春砲」のごとく「ディスパッチ砲」を浴びたパク・ナレだが、“横領容疑“については「事実無根」として否定したほか、6日には「虚偽の主張をもとに巨額の金銭を要求した」として、元マネージャー2人を逆に告訴する泥沼の展開に陥った。

韓国の「文春砲」で国民的人気から一転…窮地に

ただ、パク・ナレをめぐるスキャンダルはさらなる展開を見せる。ディスパッチが6日、パク・ナレが「注射おばさんから違法な医療施術を受けていた」と報じたからだ。ディスパッチによると、パク・ナレは医師免許を持たない「注射おばさん」と呼ばれる女性の自宅や車の中で点滴などの医療行為を処方箋なしで受けていたほか、抗うつ薬の処方も受けていたという。

パク・ナレ側は「この人に医師免許があるとわかっている」「栄養剤注射を受けただけだ」などと反論。
また、抗うつ薬の処方疑惑については「この人が持っていた薬をもらっただけ」だと説明していた。

「注射おばさん」のヤミ施術を受けた疑いがある
「注射おばさん」のヤミ施術を受けた疑いがある

「注射おばさん」とされる女性もSNSで反論。医師が着る白いガウン姿の写真を投稿し「中国・内モンゴル自治区を行き来しながら勉強し、現地の医科大学病院で最年少でのチーム長にまでなった」と主張した。ただ、韓国で医療行為が行える医師免許を持っているか否かについては明らかにせず投稿はその後、削除された。

日本と同様、韓国でも医療行為を行うためには韓国での医師免許が必要なため、中国の内モンゴル自治区で勉強しただけの「注射おばさん」が、韓国で医療行為を行うことは無資格で違法となる可能性が高い。

広告

無資格でも人気の「注射おばさん」とは?

韓国で人気の「注射おばさん」の正体とは…
韓国で人気 「注射おばさん」の正体とは…

無資格で医療行為を行う「注射おばさん」は過去に病院で看護士だった女性が多いとされ、病院に行かずとも自宅などで点滴や注射を「医師の往診のように」簡単に受けられることが人気の理由だったと見られている。中央日報の記事では「出張の美容注射を4種類で1回10万ウォン(約1万700円)」「出張時間はできるだけ合わせる」と記されたネットの掲示板の書き込みを紹介するなど、利用者には簡単で時間の融通が利くこともヤミ医療がはびこる背景にあるとしている。

韓国の医師会 「注射おばさん」で声明を出す事態に発展

パク・ナレのパワハラ疑惑から発した騒動は、収まることなく「注射おばさん」によるヤミ治療疑惑へと移り、報道を受けてついに韓国の医師会が声明を出すまでに至った。

大韓医師協会が8日に発表した声明では、「注射おばさん」について「不法無免許医療行為であり無資格者による施術は患者の安全を担保することができず国民の健康に深刻な危害を与えかねない」と強く非難。「注射おばさん」がパク・ナレに向精神薬を投与したとされることについても、「捜査当局は徹底的に捜査せよ」と断固たる姿勢を見せた。

現地報道によるとソウル・江南警察署が8日、パク・ナレと「注射おばさん」の女性、また関わったとされる薬剤師らを薬事法違反などの疑いで捜査に着手したと伝えた。「注射おばさん」については、出国禁止になる可能性もあり今後、刑事事件化する可能性が高いとみられている。

国民的芸人がついに…パク・ナレ「深くお詫び」活動休止を発表

パク・ナレは8日、自身のインスタグラムを更新し元マネージャーらと面会したうえで「すべては私の不徳の致すところだと深く反省している」と記し、「これ以上番組や仲間に迷惑をかけることはできないと考え、全てが解決するまで活動を中断することを決めました。これまで私を信じ、応援して下さった皆様へ重ねて深くお詫びする」と活動の一時休止を発表した。

パク・ナレ「深くお詫びする」活動休止を発表
パク・ナレ「深くお詫びする」活動休止を発表

「私は笑いと楽しさを届けることを職業とするコメディアン」と記した通り、パク・ナレの人気は高い。お笑いだけでなくドラマにも出演したほか、家電、スマホ、保険、化粧品などのCMにも数多く出演してきた女性芸人だ。明るさとユーモアで国民的人気を誇ったパク・ナレだが、視聴者たちはこの騒動を通して裏の顔を知ることとなり活動休止に追い込まれた、と見る向きも多い。

広告

「注射おばさん」SHINeeのメンバーにも飛び火か

「注射おばさん」を巡る騒動はパク・ナレだけにとどまらず、人気K−POPアイドルグループ「SHINee」(シャイニー)のキーにも飛び火している。すでに削除されたものの「注射おばさん」のSNSにはキーの愛犬とみられる2匹の名前「コムデ」と「ギャルソン」を呼ぶ動画があったからだ。「注射おばさん」とキー、ふたりの関係ははっきりしていないものの「注射おばさん」がほかの芸能人にヤミ施術を行った可能性もある。今後、キー自身にも説明が求められる可能性が出てくるかもしれない。

広告

※動画をご覧の方へ
このニュースの動画には音声はありません。