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歌舞伎俳優の市川團十郎(48)が10日、都内で「市川團十郎特別公演」(全国21会場、来年2月28日から3月26日まで)の製作発表会見を行い、その後の囲み取材に応じた。
平安絵巻から舞い降りたような気品と華やぎのある姿で魅了する「源氏物語」と、成田屋の代名詞として期待する荒事の素晴らしさ、江戸歌舞伎の力強い舞台を一日で同時に上演する。
今年の感想を求められると、「自分のペースで歌舞伎に向き合えたと思っています」と明かし、「映画『国宝』という歌舞伎を題材にした作品が、日本の邦画記録を塗り替えるようになったことが、歌舞伎役者としてとてもうれしいことです。そういう意味で、考え直すこと、見直そうと思うこともありました」と振り返った。さらに、「比較的、充実した一年だったなと…。子どもと一緒にアフリカやハワイに旅行に行った思い出とかもあります」と目を細めた。
また、昨年12月に「温泉文化アンバサダー」に就任したことで、今年は「温泉に詳しくなった」といい、「ここにいる誰よりも入っています。1日4軒とか、多い時で8軒とか行ってました」と話した。
その上で“今年の漢字”は「泉」だという。「“温”ではなく“泉”の方で。温泉は温かいだけじゃなくて、冷たい温泉もいいの。だから“泉”です」と語った。
来年の抱負については、「歌舞伎と向き合うと同時に、子どもって親と一緒にいる時間が、親が思っているよりも短いらしいので、忙しいけど、プライベートで思い出になる時間を作っていきたいです」と言葉に力を込めた。
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