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日本文学振興会が11日、公式HPで、第174回芥川龍之介賞の候補作品と、第174回直木三十五賞の候補作品を発表した。
今回、両賞合わせて10人の作品が候補に選ばれ、その内、8人が初の選出となった。
芥川賞の候補作になったのは、久栖博季(くず・ひろき)氏の「貝殻航路」、坂崎かおる氏の「へび」、坂本湾氏の「BOXBOXBOXBOX」、鳥山まこと氏の「時の家」、畠山丑雄氏の「叫び」の5作品。坂本氏は、今回ノミネートされた「BOXBOXBOXBOX」で、今年、第62回文藝賞を受賞し、作家デビューしたばかり。坂崎氏は2回目のノミネートとなり、そのほかの4人はいずれも初めてのノミネートとなった。
一方、直木賞の候補作は、嶋津輝氏の「カフェーの帰り道」、住田祐(すみだ・さち)氏の「白鷺立つ」、大門剛明氏の「神都の証人」、葉真中顕(はまなか・あき)氏の「家族」、渡辺優氏の「女王様の電話番」の5作品。住田氏は、今回ノミネートされた「白鷺立つ」で今年作家デビューしたばかりで、同作で第32回松本清張賞を受賞している。嶋津氏は2回目のノミネートで、ほかの4人はいずれも初めてのノミネートとなる。
選考会は来月14日に行われる。
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