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落語家の桂文枝(82)が12日、都内で「桂文枝 新春特撰落語会2026」の取材会を行った。
今回で21年目を迎える毎年恒例の公演で、文枝が情熱を注ぎ込み世に送り出した340作を超える創作落語の中から、“三枝”時代(1980年代から2000年代初頭)の代表作を披露する。
文枝は「82歳になりましたので、僕もこれからが一つずつ勝負です。落語を途中で忘れないように、しっかりと稽古をして臨みたいと思います」と気合十分。さらに「脳の中にたまっているごみがないかを調べる、アミロイドPETという検査をこの日のためにやりました。万全の体制で臨みたいんです」と話した。
1966年に五代目桂文枝に入門し、2012年7月に六代桂文枝を襲名した文枝は、今月で落語家生活60年目に突入した。「落語家として(芸能界に)入りましたから、落語家として全うしたいということで、最近は落語家の仕事を中心にやっています」と現在の活動方針について明かし、「仕事の中心が落語になった年ぐらいから、かなり物忘れが激しくなってきました。若い頃は稽古をあまりしなくても(頭に)入ってきたんですけど、若い時よりはかなり稽古をしないと、なかなかいい舞台ができないので、落語家としては一番稽古して充実している時だと思います」と、これまでを思い出すように語った。
健康法を聞かれると、「ないです」と即答したが、「お酒、タバコはやらないですから。そして何かあったらすぐに病院へ行く。とにかく病気になるのが一番怖い」と体調には注意を払っているようだった。
同公演は、来年1月10日、11日に東京・有楽町朝日ホールで行われる。
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