俳優の唐沢寿明(62)が主演を務める映画「ミステリー・アリーナ」が、2026年5月22日に公開されることが16日に発表された。
原作は深水黎一郎氏の同名小説で、「本格ミステリ・ベスト10」(16年度)1位をはじめ、数々のミステリーランキングで高く評価された話題作。映像化は「不可能」とも言われてきた難作に挑む。
映画の舞台となるのは、全国民が熱狂する生放送の大型推理クイズ番組「ミステリー・アリーナ」。毎回、難問すぎて正解者が出ず賞金が積み上がり、現在のキャリーオーバーはなんと100億円に達している。今回の出題は「嵐の中、孤立した洋館で起きた殺人事件」。推理力に自信を持つ6人の回答者が、事件の真相に挑む。
番組を盛り上げる司会者・樺山桃太郎を演じるのが唐沢。監督は、映画「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」以来、約15年ぶりに唐沢とタッグを組む堤幸彦氏。
堤監督は今回の映像化について「ある日の主演・唐沢寿明氏の一言で全てが視えた!“アフロでいんじゃない?樺山の頭”なんだと? アフロ!その瞬間、全てのビジュアルが降ってきた」と明かした。
公開された特報映像とティザービジュアルでは、巨大なスタジオを背にアフロ姿で両手を広げる樺山の姿が強烈なインパクトを放っている。
唐沢は自身の役柄について「樺山桃太郎はちょっとクレイジーなクイズ番組の司会者です。原作を読んでいて“こいつ狂ってるな”とすごく感じたので、なるべくその部分を表現しようと演じました。ただ、見た目で最初は誰か分からないんじゃないかな(笑)」とコメント。
また原作について「これぞミステリーという、先が読めない作品で本当に面白くて、この原作を映画に落とし込むのはなかなか難しいと思いました。この原作と堤監督なので、普通の作品にはならないだろうなと思っていました」と期待を示した。
