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今月12日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で開催中の「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」にて、映画「国宝」の上映後トークイベントが16日に行われ、俳優の吉沢亮(31)、横浜流星(29)、メガホンを取った李相日監督が登壇した。
今作は、任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げた主人公・喜久雄(吉沢)の50年を描いた壮大な一代記。第78回カンヌ国際映画祭の「監督週間部門」に選出され公式上映されたほか、興行収入が173.7億円を突破し、歴代興収ランキングで邦画実写1位になるなどの大ヒットを記録した。
李監督の演出について大変だったことを聞かれた吉沢は、「何回もやらされるのに、なぜやらされているのかが分からない」と本音を告白。「普通だったら『ここはもうちょっとこう』っていう演出があるけど、監督は『もう1回』しか言わない。何がダメかを教えてくれないっていうのが監督の厳しさであり、愛情でもあると受け止めていました。自分で分かるまでやらせるっていう、それはなかなか(心が)しぼられたな…」と苦笑いで明かした。
横浜も同じように思っていたといい、「自分は、李監督とは2回目。1作目の時はもっと(どこを直したらいいのかが)分からなくて、どうしたらいいんだろうって、答えを探すしかなくて、自分の中で必死に探す」と振り返った。そして「でも大変というより、こんなにも我々の中にあるものを信じて、妥協せずいてくれる監督は多くないので、幸せですよね」と監督への感謝を語った。
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