テレビ朝日系木曜ドラマ「緊急取調室」（午後9時）が17日までにクランクアップし、今日18日の最終回で12年にわたるドラマシリーズがついにフィナーレを迎える。
同作は、脚本家の井上由美子氏が手がけた完全オリジナル作品。可視化設備を備えた特別取調室での心理戦を軸に、「緊急事案対応取調班」（通称キントリ）の活躍を描く人気シリーズで、第5シーズンとなる今作も高い支持を集めてきた。
クランクアップを迎えた現場では、長年作品を支えてきたキャストが一堂に集結。天海のほか、田中哲司（梶山勝利役）、速水もこみち（渡辺鉄次役）、鈴木浩介（監物大二郎役）、塚地武雅（玉垣松夫役）、でんでん（菱本進役）、小日向文世（小石川春夫役）が最終撮影に臨み、12年の歩みをかみしめた。
撮影終了後、キャスト陣はそれぞれ感謝の思いを語った。
田中は、「12年間、本当にご迷惑ばかりおかけしましたが、天海さんをはじめ、皆さんのおかげで走り続けることができました」とコメント。
塚地は、「今日は僕の誕生日。クランクアップと重なったこの日は、一生忘れられない」と笑顔を見せ、でんでんは「12年間、『感謝』の二文字しかありません」としみじみ語った。
小日向も「この現場が大好きなので、お別れするのが正直寂しい」と胸の内を明かした。
“もつなべコンビ”として視聴者から親しまれてきた鈴木は「勉強させてもらって、うれしかったです」と涙。第1シーズンからバディを組む速水も「ものすごく寂しい気持ちもありますが、12年間とっても楽しかったです」と声を詰まらせた。二人の涙に、田中が「俺も危ない（笑）」と冗談めかして場を和ませた。
主演の天海は、「皆さんの力をお借りしなければ、私は今ここに立てていません。心から感謝を込めて…ありがとうございました！」とあいさつし、12年の歴史に静かに別れを告げた。
最終回第9話には、第8話から出演している玉山鉄二と「なにわ男子」の大橋和也が引き続きゲストとして登場。そして、劇場版「緊急取調室 THE FINAL」が今月26日に公開され、シリーズの集大成となる。