1
松竹の大谷信義(おおたに・のぶよし)名誉会長が10日に死去したことが分かった。18日、同社が発表した。80歳だった。病気療養中だったという。
松竹は「弊社名誉会長大谷信義が病気療養中のところ、2025 年 12 月 10 日、10 時 24 分永眠(享年80)いたしました。ここに生前のご厚誼(ぎ)に深く感謝いたしますとともに、謹んでご通知申し上げます」と発表した。
通夜並びに葬儀告別式は、既に近親者による密葬にて執り行われたという。そして「誠に勝手ながら、ご弔電、ご供花、ご香典等につきましてもご遺族の強いご意向によりご辞退申し上げます」としている。
後日、松竹がお別れの会を執り行う予定。
松竹が製作、配給してきた映画「男はつらいよ」シリーズの山田洋次監督は「寂しい思いの中で」と書き出し、「寅さんシリーズで忙しかった頃、まだ若者の大谷信義さんがぼくの組のスタッフに宣伝部員として参加したときからの長い長いお付き合いでした。穏やかで、ユーモアを解して、映画については冷めた目できっちり評価できる人。あゝもうあの信義さんに逢えないかと思うとなんとも言えない寂しさが迫ってくる、その思いは松竹社員だけではなく彼を知る人なら誰もが共感できることだと思います。ご冥福を祈ります」と悼んだ。
広告
