元千葉県知事で俳優の森田健作(76)がパーソナリティーを務める、ニッポン放送「青春の勲章はくじけない心」の年末特番(30日放送)に菅義偉元総理が出演する。菅氏の同番組出演は22年7月以来3年半ぶり3回目。番組は森田の「今回は女性の目線からも聞いていきたい」と言う狙いから、番組アシスタントの西村知美(55)がリードする形で進行した。
森田は「かつては自分も政治家だったので、どうしても(菅氏と)同じ視線で語ってしまう。知美ちゃんはタレントである前に既婚者で子育てもしてきた。今回は女性の感覚で進行してみたかった」と森田が言うと、菅氏も軽くうなずきながら「お手柔らかにどうぞ」と挨拶した。
冒頭、西村は、菅氏について「総裁選の時に不妊治療への保険適用の実現を訴えられていたのですが、実際に総理になられてから実現して下さり本当にうれしかった」と語り、「私ごとなのですが20年以上も前になりますが、不妊治療をしていたんです」と明かした。
さらに、当時を振り返り「体力的、精神的だけではなく、経済的にも負担も大きく、大変な時期があって何度もくじけそうになって、何で保険が適用されないのかと思った」とし、その上で「それが保険適用となった時は、思わず、あの時に菅さんが総理だったらって思ってしまいました」と神妙な面持ちで語った。
不妊治療への保険の適用が始まった2022年を、西村は「少子化が進む中で大きな成果だったと私は思う」、森田も「あの時は本当に大きな反響だった」と同調。すると菅氏は「政治家を30年やってきた中で、最も反響が大きかった」とし、この時のことを振り返ると「保険適用のことをSNSに自ら書き込んだのですが、その時の反響が2700万を超えているんです、正直言って私も驚きました」と吐露した。
さらに、その反響について「携帯電話料金の値下げの時の反響は1000万行かなかったんですよね。それが不妊治療の保険適用では2700万でしたから、いかに関心が高かったかです」と語った。
また、番組では菅氏の提案で誕生した「ふるさと納税制度」や、コロナ禍でのワクチン対策について振り返ったほか、菅氏の新著「菅義偉 官邸の決断」(ダイヤモンド社)についても聞いている。
同番組は12月30日午後3時から4時まで「森田健作 青春の勲章はくじけない心 年末増刊号」として放送予定。また、菅氏は来年1月4日放送のFM NACK5「青春もぎたて朝一番!」にも出演予定。同番組では森田と番組パートナーの酒井法子(54)が進行する。
