世界的ファッションデザイナー・森英恵さんの生誕100年を記念し、若き日の挑戦を描くドラマ「森英恵 Butterfly beyond(バタフライ・ビヨンド)」が、来年3月からテレビ朝日のドラマプレミアム枠で放送される。
主人公の森英恵を17歳から39歳まで演じるのは、若手俳優として注目される八木莉可子(24)。
森さんは、鮮やかな色使いと優美なデザインで知られ、蝶のモチーフはブランドを象徴する意匠として世界中で愛された。「マダム・バタフライ」と称され、日本人で唯一パリのオートクチュールで活躍したデザイナーとして知られる。一方で、戦後の混乱期に独学で洋裁を学び、デザイナーとしての道を切り開いた歩みは意外と知られていない。ドラマでは、島根の自然に囲まれた幼少期から子ども服づくりをきっかけに洋裁に魅了され、やがて世界へ羽ばたくまでの軌跡をたどる。
脚本は、連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」や大河ドラマ「八重の桜」で知られる山本むつみ氏が担当し、森さんの人生の転機となったエピソードを織り交ぜながら、その夢の道のりを描く。
衣装面では、数多くの映画で衣装デザインを手がけてきた宮本まさ江氏が参加。宮本氏が長年保管してきた、若き日の森さんが制作した貴重な衣装も登場する。劇中には膨大な衣装がそろい、八木が身につける衣装は50着以上。戦後のモンペからワンピース、スーツまで、時代ごとのファッションの移り変わりが丁寧に再現される。
八木は役を演じるにあたり、「森英恵さんご自身は、とてもたおやか。激動の人生の中、悩まれる瞬間もあるのですが、悩んでいても力強く、ポジティブな方を向いているんです。しかも、どこか品があってチャーミングさも持ち合わせていらっしゃる…。そんな英恵さんが物語をさっそうと駆け抜けていく姿をきちんと描くことができたらいいなと思っています」と意気込みを語った。
