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来年、デビュー50周年を迎えるフォークシンガー、松山千春(70)の秋の全国ツアーの最終公演が24日、出身地の北海道・札幌文化芸術劇場で行われた。10月10日の埼玉・サンシティ越谷を皮切りに全国20都市を回ってきた。昨秋は狭心症の悪化による冠動脈バイパス手術を受けたことから、千春にとって今回は2年ぶりの凱旋クリスマス・コンサートとなった。
開演前から「千春コール」が響き渡る中、「I LOVE YOU」で幕を開けると、会場は一気に拍手と歓声に包まれた。「春、秋を通して全国を回って地元に帰ってきました」。古希を迎えてから、千春にとっては初の地元公演となった。
千春は「クリスマスイブに、こうやって足を運んで来てくれるお客さんがいるんだからな、中途半端なコンサートは出来ない」と神妙な表情。「人生の空から」「銀の雨」、そして「時のいたずら」を歌うと「デビューして49年の時が経ちました。オレを見いだしてくれたSTVラジオの竹田健二さん、今でも最終日は楽屋で思い出します。そして来年の1月25日を迎えたらデビュー50年目に入るんだ。みんな、よく俺に付き合ってくれたよな」と振り返ると、「これからもコンサートでは全国を回って最後は北海道に帰ってきたい」と意欲を語った。
千春は「フォークシンガーとして伝えたい歌がある」と「伝言」や「今日限り」「旅立ち」、そして「長い夜」「大空と大地の中で」など17曲を歌い上げた。
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