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2025年12月31日 11:32

【訃報】落語家の昔昔亭桃太郎さん、敗血症のため、81歳、“寄席の爆笑王”と呼ばれる

【訃報】落語家の昔昔亭桃太郎さん、敗血症のため、81歳、“寄席の爆笑王”と呼ばれる
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落語家の昔昔亭桃太郎(せきせきてい・ももたろう)さんが28日、敗血症のため、都内の病院で死去した。81歳だった。所属する落語芸術協会が31日に発表した。葬儀・告別式は近親者にて執り行われた。

 桃太郎さんは長野県小諸市の出身。1966年6月に春風亭柳昇に入門し、昇太となる。69年に二ツ目に昇進し、春風亭笑橋に。80年に真打に昇進し昔昔亭桃太郎となった。95年〜2011年まで、社団法人落語芸術協会の理事を務めた。最後の高座は令和12月13日、長野市内での落語会で、演目は「カラオケ病院」だった。

 落語下記述協会は桃太郎さんを悼む文章を発表した。以下全文

 落語芸術協会を牽引し続けたレジェンドが旅立ちました。「結婚相談所」「裕次郎物語」「金満家族」など独自の視点や感性で描かれた新作落語を数多く生み出し、朴訥(ぼくとつ)とした語り口とともに唯一無二の世界観を作り上げた新作落語の名手でした。

“寄席の爆笑王”と呼ぶにふさわしく、高座に上がった瞬間に客席の空気を変えてしまうほどのキャラクター性、独特のマイペース感に愛きょうが同居した存在感はひときわ異彩を放ち、常に観客を笑いの渦に引き込みました。

ネタを作ってしまうほどの裕次郎好き、巨人ファンとしての野球ネタ、ビートルズ好きとしての音楽談義、湯飲み茶碗を使った独特のギャグ、「ルイジアナ・ママ」を歌い他出演者を巻き込んでツイストを踊らせる余興など、その魅力は尽きることなく広く愛された師匠でした。

来春の六番弟子・昔昔亭喜太郎の真打昇進を楽しみにしていた中、この度の急逝が悔やまれてなりません。葬儀は近親者にて執り行われました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

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