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ABEMA TIMES

2026年1月10日 11:30

元ソフトバンク鷹ドラ1→“豚の世界”へ「全然普通だね」と評される江川智晃の「天職」と生き方を変えた理由とは?

元ソフトバンク鷹ドラ1→“豚の世界”へ「全然普通だね」と評される江川智晃の「天職」と生き方を変えた理由とは?
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 江川智晃さん(39)は2004年に福岡ソフトバンクホークスにドラフト1位で入団するも2019年に引退。現在は精肉販売店の店長を務めている。江川さんの葛藤と“豚の世界での資質”に『ABEMA エンタメ』の密着企画「NO MAKE」が迫った。

【映像】現在の江川智晃と美人妻(複数カット)

 三重県・伊勢市、午前6時。

 気温4度、日の出前から仕事をスタートさせたのは元プロ野球選手の江川さんだ。江川さんは将来の4番候補として期待されるも15年間の現役において本塁打26本で引退。4年前から豚肉の精肉販売店「まるとも荒木田商店」で店長を務めている。

「学生時代は『包丁だけは扱ってはいけない』と思っていた」

江川智晃さん

━━包丁さばき、すごく丁寧ですね。

江川さん「全然、もう超不器用で。学生時代は『包丁だけは扱ってはいけない』と思って過ごしていたんですけどね。まさか自分が包丁を使うような仕事に就くとは。昔は図工や美術の授業でよく手を切っていましたし、成績も悪かったので」

 店で販売しているのは「一志SPポーク」。このブランド豚は、江川さんの母親が営む養豚場で飼育されたものだ。

━━他とは違う、こだわっている点はどこですか?

江川さん「環境もそうですが、一番はエサの配合です。漢方を入れて健康管理を徹底しています。エサを強くしすぎると臭いが出てしまうので、研究しています」

 漢方を混ぜた独自の飼料を与えることで肉質は柔らかく脂身の甘い肉になると江川さんは言う。出荷する豚もメスに限定している。

 この日は従業員と共に100kg以上のブロック肉をカットし、4時間かけて600パックを作った。

母親のために野球から離れる

江川智晃さんと母親

 実は江川さん、引退後もホークスに残り裏方業務であるスコアラーの仕事をしていた。ではなぜ野球を離れ、精肉販売店で働くようになったのか。

 新型コロナが猛威を振るっていた頃、母親の養豚場は一部精肉会社の営業停止や販路の確保が困難になり、出荷先が激減。そのため母親は精肉、そして販売店も自分たちで担おうと精肉加工販売の店を始めることを決意した。だが店を任せられる人がおらず、息子である江川さんに助けを求めた。

江川さん「野球界から離れることは、すごくすごく迷いましたね。ずっと野球しかやってこなかったですし、今でも野球が好きなので。居たくても居られない方もたくさんいる中、その業界から自ら離れることにすごく悩みました」

 母親も江川さんの野球に携わっていたいという思いを知っていたそうで…

母親「野球をしている時の顔がイキイキしていた。小さい頃から楽しそうにしてたから、それを辞めさせてしまったことは可哀想だった」

━━また野球の仕事に戻りたいなと思うことはありますか?

江川さん「めちゃくちゃあります。プロ野球という派手な世界から精肉店、ギャップはありました。一本何百万円、何千万円の世界から、1個売って10円20円の利益という部分もあります。でも僕は逆に(野球で)活躍できなかった分、派手な瞬間をあまり味わっていないので。ギャップによる苦労はそこまでなかったです」

 江川さんの会社は他の販売店にも豚肉を卸しており、自身で配達も担っている。

江川さん「配達は苦ではありません。陳列棚を見て、『季節の影響でこれが売れにくくなってきた。カットの方法を変えようか』なども分かります」

 江川さんは販路拡大を目指し、飛び込み営業も行った。結果今では、20店舗の卸し先があるという。

江川さん「プロ野球選手は華やかなイメージで、ちょっととっつきにくいイメージを持たれることもありますが、話すことで『全然普通だね』と言われます。それが逆によかったのかな」

 精肉店の売り上げは右肩上がりで現在の年商は1億2000万円。店長を務める江川さんをスタッフやお客さんはどう見ているのか?

事務スタッフ「本人が一番しんどくて疲れているとは思うんですけど、あまり見せないです」

スタッフ「最初はプロ野球選手というのが頭にあったので、喋りづらいのかなと思いましたが、全然違って。もう息子のような感じで喋ってます」

常連客「すごく明るくて元気をもらえる。大好きですここは」

(『ABEMA NEWS』より)

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