俳優の香川照之(60)が主演を務める映画「災 劇場版」(2月20日公開)の予告編が、13日に公開された。
映画は、斬新な映像表現で国内外から注目を集める監督集団「5月」の関友太郎氏と平瀬謙太朗氏が監督・脚本・編集を担当。WOWOWで放送された「連続ドラマW 災」を再構築し、日常に潜む恐怖を描く新感覚のサイコ・サスペンスだ。
ティザービジュアルのキャッチコピー「誰もが、自分には関係ないと思っていた」が示す通り、日常のさざ波に入り込む香川演じる“一人の男”が、静かに、しかし確実に災いをもたらしていく。
関監督らは、長編デビュー作「宮松と山下」に続き、スペイン語圏最大規模を誇るサン・セバスティアン国際映画祭のコンペティション部門に2作連続で正式招待されており、本作への期待も高まっている。
公開された予告編は、「私たちの日常は、なんの前触れもなく悲劇に襲われることがある。人々はそれを『災い』と呼んだ。」という意味深なテロップとともに、「男」の後ろ姿が静かに映し出される場面から始まる。日常を送る女子高生(中島セナ)、運送業者(松田龍平)、ショッピングモールの清掃員(内田慈)、市民プールに通う主婦(坂井真紀)、理容師(藤原季節)、旅館の支配人(シソンヌじろう)らの姿が続き、どこにでもある暮らしの風景が不穏な気配とともに描かれる。
一方、事件を追う刑事たちの動きは緊張感を帯びる。若手刑事(宮近海斗)は絶句した表情を浮かべ、「人は理由もなく死なない」と言い切る堂本(中村アン)に対し、飯田(竹原ピストル)は「だから自殺だって言ってんだろ」と応じる。判断が割れる中、予告編では「男」の存在だけが観客に明らかになり、不可視の恐怖がじわりと迫ってくる。
堂本たちが追う事件は事故か、自殺か、それともまったく別の“災い”なのか。物語の核心は、劇場公開までベールに包まれている。