韓国のアイドルグループASTRO(アストロ)のメンバーのチャ・ウヌ。俳優としても活躍し、長身と美貌を兼ね備えたチャ・ウヌは「顔天才」とも呼ばれ、日本でも高い人気を誇っている。そのチャ・ウヌに200億ウォン=約21億円規模の脱税の疑いがあることが明らかになった。
22日付の韓国メディアは、ソウル地方国税庁が所得税などを脱税した疑いでチャ・ウヌに対し200憶ウォン=約21億円を超える追徴課税の通知を行ったと報じた。この金額は芸能人の脱税額としては最高額だとしている。
ウナギ店営むチャ・ウヌの母親が”脱税”に関与か?
国税庁は租税回避のスキームについて、チャ・ウヌの両親が仁川市・江華島で営むウナギ料理店の住所に母親が代表の会社を作り、チャ・ウヌの事務所からの利益をチャ・ウヌと分割することで個人の所得税額を低く見せようとしたのではないかとみているようだ。国税庁はこの会社は母親ひとりだけの架空法人だとみなし、200億ウォンの追徴課税を決めたようだ。
所属事務所「義務を誠実に履行することを約束」
チャ・ウヌの所属事務所「ファンタジオ」は22日、公式声明を発表。
「今回の事案はチャ・ウヌの母親が設立した法人が実質課税対象に該当するかが主な問題である事案であり、現時点で最終確定及び告知された事案でもなく、法の解釈および適用に関する争点について適法な手続きに沿って積極的に説明する予定」だと明らかにした。
続けて「手続きが早く完了できるよう、アーティストと税理士は誠実に協力する予定です。チャ・ウヌは今後も国民の一人として税務申告及び法的義務を誠実に履行することを約束します」と脱税疑惑に対し真摯に取り組む意向を示した。
国税庁 「大統領の剣」の異名持つ部署が調査
チャ・ウヌの脱税疑惑をめぐって特に話題になっているのは芸能人としては最高額ともいわれる200億ウォン=21億円以上の追徴金額だけでなく、調べているのがソウル地方国税庁でも特に“大物”を狙うことで知られる「調査4局」だということだ。
この「調査4局」はかつて「特別調査局」と呼ばれ、過去には大統領が権力を誇示すべく国税庁に韓国財閥の不正資金疑惑や芸能事務所の脱税などを調べさせてきたため「大統領の剣」の別名があるほどだ。「調査4局」は2025年春ごろからチャ・ウヌ側の脱税疑惑を調べていたとみられている。
配信予定のNetflix新作にも影響か?
チャ・ウヌ自身は2025年7月に軍隊に入隊し、現在は陸軍軍楽隊で服務中のため、芸能活動は一時中断している。ファンとしても見守るしかないもののSNSなどでは「母親に責任があるのではないか?」などとチャ・ウヌを擁護する声もある。
現地の報道ではチャ・ウヌ側は現在、国税庁の決定に不服として再審査を申請し結果を待っている段階だとされている。また、入隊前に撮影したNetflixシリーズ「ワンダーフールズ」の配信も控えているが、国税庁の今後の動向次第で変更を余儀なくされる可能性もある。
韓国の芸能人をめぐる脱税はこれまでにも多く取りざたされていて、2023年には女優のキム・テヒが数千万円、2022年には俳優のイ・ビョンホンが国税調査を受けて追徴金を課されたほか、クォン・サンウも2020年におよそ1億円近い追徴金を支払ったとされている。

