作家でお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹(45)が27日、都内で行われた、新作小説「生きとるわ」(文藝春秋)の発売前日記者会見に登場し、後輩芸人の文才を絶賛した。
今作は、芥川賞を受賞し累計354万部のベストセラーとなった「火花」から10年後に書き上げた新作小説。
主人公である公認会計士の岡田が、高校時代の仲間だった横井に500万円を貸したことから人生が狂い始める物語。人間の「闇」と「笑い」を描く。
最近では、小説を書くお笑い芸人が増えたが、又吉は「自然な流れなのかなって思う。小説って、人から書き方を学べるものじゃない。その人の生き方や、その人がどういうものの見方をしているかを反映させて独自の書き方が生まれる。お笑いも似ていて、教えてもらうものってよりは、自分が持っている声の質だったり、人間性だったりとか(を生かしている)」と共通点を明かした。
芸人仲間の小説を読んでいるといい、「『ラランド』のニシダくんの文章はすごく魅力的でおもしろいなって思った。『かが屋』の加賀(翔)くんも独自の語り方みたいなものを持っていておもしろい」と絶賛した。
また、小説を書いてもらいたい人は? との質問も。又吉は「いるんですけど、その人が自発的に書いたほうがいい。“言われたから書いた”ってなるのは申し訳ないので。先輩でもいっぱいいるし、後輩でもいっぱいいる。例えばおしゃべりが得意な芸人は、その話法を小説にしたらどうなるのかがすごく興味ある」と語った。
相方の綾部祐二については「綾部は書くのが苦手らしくて。だけど、綾部もおしゃべりが得意でおもしろいので、本人の中で、まだその語りを文章にするっていう接地面が見つかってないと思うけど、たぶん書いたら面白いと思う」と太鼓判を押した。