アメリカでは今年に入りICE(移民・税関捜査局)職員による移民への取り締まりでアメリカ市民が射殺される事件が立て続けに起きていて2人が死亡している。
今月7日、中西部ミネソタ州のミネアポリスでICEの職員が37歳のアメリカ人女性を射殺。24日には37歳のアメリカ人男性を射殺する事件が起きた。
強圧的な態度は大人だけでなく子供にまで。20日は複数の職員が銃で武装したうえで5歳の男の子を拘束したことが明らかに。男の子はウサギの耳のついた帽子にスパイダーマンのリュックサックを背負った姿だったという。
ナタリー・ポートマン「ICEは出ていけ」抗議のバッジ
アメリカ政府による”暴力”に抗議の声を上げる人は多く、24日、ユタ州で行われたサンダンス映画祭では俳優のナタリー・ポートマンが「ICE OUT」(ICEは出ていけ)と書かれたバッジを胸につけて登場した。
アメリカの現状についてポートマンは「おぞましいことを政府が市民にしている」と発言。映画祭に出席したことを喜ぶ一方で「かといってICEがこの国でしていることを無視するわけにはいかない」とICEを強く非難した。
ポートマンは政府の厳しすぎる取り締まりに抗議する人たちを称賛。「声を上げてコミュニティーを支えようとする素晴らしいアメリカ市民たちに大きな感銘も受けている。本当に素晴らしいと思う」と話すと感情が込みあげたのか、涙声になってしまった。
「ICE OUT」(ICEは出ていけ)のバッジをつけているのはナタリーだけでない。同映画祭に出席した俳優で監督も務めるオリビア・ワイルドもバッジをつけて登場。「この国には愕然とさせられるし気持ち悪くなる」と痛烈に批判した。
歌姫アリアナ・グランデも「ICE出ていけ」のバッジで登場
また、今月11日にロサンゼルスで行われた第83回ゴールデングローブ賞にバッジをつけて登場したのは人気歌手のアリアナ・グランデ。レッドカーペットではつけていなかったものの、会場内でBLACKPINKのLISAと並んで撮った写真にはアリアナの胸元に「ICE OUT」の小さなバッジがあったという。
ICEの強圧的態度 米市民の間にも強い不満の声
取り締まり中に射殺もいとわない手法に市民からも強い反対の声が上がり、各地で抗議デモも行われている。国土安全保障省はICEの取り締まり目的についてミネソタ州の治安回復だと説明し、「危険な犯罪歴のある不法滞在の外国人」を逮捕してきたと強調。ただ、射殺された2人はどちらもアメリカ国籍の市民だった。
ミネアポリスのフレイ市長は「アメリカ人が何人死ななければならないのか」とトランプ大統領に作戦の中止を求めたものの、トランプ大統領はICEの擁護を続けている。



