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「青春の殺人者」「太陽を盗んだ男」の映画監督の長谷川和彦(はせがわ・かずひこ)さんが1月31日午後4時47分、誤嚥(ごえん)性肺炎による多臓器不全のため都内の病院で亡くなった。80歳だった。パートナーだった女優の室井滋がテレビ朝日の取材に応じて明かした。
葬儀は近親者で執り行われ、後日、「お別れ会」が行われる予定。
室井によると、長谷川さんはこの20年ほどはパーキンソン病と肺がんの治療のため、入退院を繰り返していたという。「多作な人ではなかったが、最後まで映画製作に対する情熱を持ち続けていた」と生前の様子を明かし、「口がきけなくなってからも、頭の中は映画作りのことでいっぱいだったと思う」と、闘病中でも絶えることのなかった映画製作への思いを代弁した。
長谷川さんは広島県出身。高校生時代から映画監督志望で、東京大学在学中に今村昌平プロに入社し助監督に。1971年に日活助監督となり、75年にフリーに転身。76年「青春の殺人者」で監督デビュー。中上健次の小説を原作に、両親を殺害した若者を冷徹に描き話題に。79年には、原爆を自作した教師が政府を脅迫する映画「太陽を盗んだ男」を沢田研二主演で監督。日本映画離れした演出と骨太なストーリーが高く評価された。82年、自由な映画作りの場を目指し、制作会社「ディレクターズ・カンパニー」を設立。大森一樹、相米慎二、根岸吉太郎ら当時の若手監督が参加し、「台風クラブ」「永遠の1/2」などの作品を送り出した。
※写真は2022年のイベントの際のもの
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