エンタメ

2026年2月3日 13:59

名取裕子 2時間ドラマにオマージュを捧げる映画に主演!お約束の“崖”のシーンも…

名取裕子 2時間ドラマにオマージュを捧げる映画に主演!お約束の“崖”のシーンも…
広告
2

青山学院大学在学中にポーラテレビ小説「おゆき」(TBS系)のヒロインに抜擢され、50年以上第一線で活躍を続けている名取裕子さん。映画「序の舞」(中島貞夫監督)、映画「吉原炎上」(五社英雄監督)、「法医学教室の事件ファイル」シリーズ(テレビ朝日系)など主演作品も多数。「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」(テレビ朝日系)などクイズ番組でも話題に。友近さんとW主演を務めた映画「テレビショッピングの女王 青池春香の事件チャンネル」(白川士監督)の公開が2月6日(金)に控えている。(この記事は全3回の後編。前編と中編は記事下のリンクからご覧になれます)

■吉行和子さんは大好きな人だった

愛犬家としても知られている名取さん。1994年、ミニチュア・ダックスフントのブブちゃんが家族に。3年後にはブブちゃんの子・ジジちゃん、そして子犬の時に引き取ったココちゃんの3匹と暮らして来た。

中でもジジちゃんは、ドッグショーで数々の賞を受賞したチャンピオン犬。2003年には愛犬との日々を綴ったエッセイ「犬の花道、女の花道」(集英社)を出版。撮影で超多忙な中、ドッグコンテストのために日本中を飛び回っていたことに驚かされる。

「懐かしいですね。土日になると、ドッグコンテストに出場するジジちゃんの追っかけをやっていました。大変でしたけど、ブブちゃんたちがいてくれたことで私が救われたところもありますからね。一緒にいられて良かったです」

京都での撮影の際は、ホテルではなくペット可のマンションを借りていたという。ペットと一緒に入れるお墓を京都で購入したことも話題に。現在は約300匹のメダカと暮らしているという。

1997年、連続テレビ小説「あぐり」(NHK)に出演。この作品は、吉行和子さんの母で、

98歳まで現役の美容師を続けた吉行あぐりさんの半生を描いたもの。

名取さんは、あぐり(田中美里)の師となる美容師・チェリー山岡(山岡櫻子)役を演じた。大正11年にアメリカから帰国し、銀座に店を構え、あぐりが通例よりも早く独立することを許可。「女性が働く」ことを後押し、支店を出すことを提案するなど強い味方。

「(昨年9月2日に)吉行さんが亡くなられたことはショックでした。『私疲れちゃってね。ドラマの時に居眠りしちゃったのよ』とか言ってものすごく可愛いかったですね。

吉行さんがお母さんに『散歩したほうがからだにいい』と言ったことがあったんですって。そうしたら、冬の朝ロケに行く時に雨が降っているのに散歩している姿を見て胸が痛くなっちゃったって言っていました。『私が散歩しなさいって言ったからだ』って。あぐりさんも真面目なんですよね。ちゃんと言われた通りにして。

それで、お母さんが90歳を過ぎてから初めて海外旅行に連れて行ったらとても楽しかったみたいで、『こんな面白いものがあるんだったらもっと行くって行き出しちゃって大変なのよ』って言っていました。

吉行さんが『あぐり』の時に、『あなたがチェリー先生の役で良かったわ』って言ってくださったんですよね。とても嬉(うれ)しかったです。吉行さんは本当に大好きな方でした」

2008年、「チーム・バチスタの栄光」(フジテレビ系)に出演。人のいい心療内科医・田口公平(伊藤淳史)と厚生労働省の変わり者の官僚・白鳥圭輔(仲村トオル)が絶妙なコンビ感で事件を解決していく様を描き人気シリーズに。名取さんは、田口の身の回りをフォローしている特別愁訴外来看護師・藤原真琴役。

2010年に放送された「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」で、患者を救うためならどんな汚いことにも手を染めかねない天才救命医・速水晃一(西島秀俊)が"ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)"の異名をもつ理由を話すシーンが印象的だった。

「何でも知っているお局(つぼね)さまみたいな感じでした(笑)。何事にも動じない速水先生が昔は人一倍臆病だったのに、なぜジェネラル・ルージュと呼ばれるようになったのか言っていましたね」

――穏やかな口調でしたけど説得力がありました

「あれは、伊藤(淳史)くんと、(仲村)トオルくんのコンビが良かったですよね。トオルちゃんってつい言っちゃうんですけど、若い頃『勝手にしやがれヘイ!ブラザー』(日本テレビ系)というドラマで柴田恭兵さんの異母兄弟の弟役で出ていて共演していたし、そういう意味では若い頃から知っているということもあって、とても楽しかったですね」

広告

■友近さんと息の合ったバディに

(C)2026テレビショッピングの女王『青池春香の事件チャンネル』製作委員会
(C)2026テレビショッピングの女王『青池春香の事件チャンネル』製作委員会

2月6日(金)には、友近さんとW主演を務めた映画「テレビショッピングの女王 青池春香の事件チャンネル」(白川士監督)が公開される。この作品は、昭和から平成にかけて民放各局で親しまれた“2時間サスペンス”を、映画という新たな舞台で復活させるプロジェクトの第1弾。

名取さんが演じるのは、テレビショッピングで歴代最高売上を誇るレジェンドナビゲーターにしてカリスマバイヤー・青池春香。紹介する商品が飛ぶように売れてしまう“実演販売の女王”・長野吉江(友近)と生放送で売り上げ対決をすることになるが、生放送中に購入者が殺害される事件が発生。

当初はライバルとして対立していた二人だったが、真相究明のため、互いの知恵と洞察力を駆使して事件の核心へと迫っていく…という展開。

「(1995年から2005年まで放送されていた2時間ドラマ『早乙女千春の添乗報告書』シリーズ(TBS系)を作っていたプロデューサーと、その時に制作で入ってきた一番下のスタッフが、今はホリプロのプロデューサーになっていて企画されたんですよね。

それで、『どうですか?』って聞かれたから、『友近さんが一緒にやってくれるんだったらいいな』って言ったら友近さんにオファーしてくださって。友近さんがすごく乗り気だと聞いたので、『だったらいいよ』って。だから、成長した息子に親孝行してもらったという感じですね(笑)」

――友近さんとのコンビ絶妙でした。友近さんは「吉原炎上」が大好きだそうですね

「私も15年ぐらい前から友近さんのステージ、水谷千重子を見に行ったり、そのご縁でステージや舞台公演にも出たりして友近さんのことがすごい好きだったんですよね。YouTubeとかも見ていたので、いろいろ考えて企画して、全部自分ひとりでやられるからすごいと思っていました。

テレビの番組でも友近さんが出ているといいなあって思って見ていたので、今回引き受けてくださったと聞いて嬉しかった。友近さんの舞台に出た時も、マネジャーさんをはじめ、皆さんとても丁寧な対応をしてくださって。今回ご一緒できて本当に嬉しかったです」

――「吉原炎上」に登場する花魁、「法医学教室の事件ファイル」シリーズの二宮早紀など、おなじみのキャラがいろいろ登場しますね

「そうでしたね。2時間ドラマがほとんどなくなっちゃって寂しい思いをされている方も多いと思うので、そういう皆さんに楽しんでいただけたらいいなあって」

(C)2026テレビショッピングの女王『青池春香の事件チャンネル』製作委員会
(C)2026テレビショッピングの女王『青池春香の事件チャンネル』製作委員会

――2時間サスペンスで欠かせない崖のシーンもありますね

「そう。お約束のシーンですよね。あのシーンを撮っている時には笑っちゃいましたけど、面白かったですね(笑)。本当にオマージュ的にいろいろ笑かしてもらいました」

――撮影で印象に残っていることは?

「撮影したのが6月で夏になるところだったので、毎日暑さとの戦いでしたね。テレビショッピングのシーンは2日間で撮ったんですけど、商品の説明もあったので大変でした。朝から夜までかかって撮っていました。

最近2時間ドラマがなくなって、同世代がゆったりまったりリラックスして見られる番組がなくなり、『ぜひまた2時間ドラマで泣いて笑って手に汗握らせて!』という声を多くいただいていたので、ぜひ見てほしいです」

友近さんと息の合った掛け合いも見どころ。風間トオルさん、中山忍さん、東ちづるさん、水野真紀さんなど2時間ドラマ常連の俳優陣が集結しているのも嬉しい。2時間ドラマの要素がふんだんに盛り込まれている「2時間サスペンス THE MOVIEシリーズ」の第2弾は、“2時間ドラマの帝王”として知られている船越英一郎さんが主演することも発表された。

1月5日(月)に放送された「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に今年初のゲストとして出演。艶やかな着物姿が話題に。

「『徹子の部屋』の時には毎回着物なんですけど、徹子さんが褒めてくださるから職人さんが喜ぶんですよね。なかなかそういう機会がないので、着物と帯のことをいろいろお話することができて良かったです」

「三味線」「日本舞踊」「アルゼンチンタンゴ」「釣り」「マジック」など多趣味なことでも知られ、「徹子の部屋」ではマジックも披露。前回の放送でもマジックを披露したところ、日本奇術協会から「フェローシップ賞」を受賞。Mr.マリックさんの許可を得てMr.ナトックと名乗っているという。

近年は、クイズ番組などで「インテリ俳優」としても話題に。昨年は「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」(テレビ朝日系)で初優勝を果たした。

「初めて参加してから16年越しの初優勝ですから本当に嬉しかったです。一度優勝すると、また優勝したいって思っちゃうのよね(笑)。でも、Qさま!!は、本当にガチで勉強しなきゃいけないから大変。また優勝したいな(笑)」

2度目の優勝に意欲満々。主演映画の公開も控え、多忙な日々が続く。(津島令子)

ヘアメイク:鈴木將夫(MARVEE)

スタイリスト:深尾きよ美

衣装協力 レジャンス(赤コート)

     アビステ (アクセサリー)

広告