歌舞伎俳優の市川中車(60)と市川團子(22)親子が5日、都内で歌舞伎町大歌舞伎「獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)」(東京・THEATER MILANO-Za、5月3日初日)の製作発表会見に登場。父・中車の“ムチャ振り”に團子が照れ笑いする一幕もあった。
「東海道四谷怪談」などを手掛けた狂言作者・四世鶴屋南北が、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」に着想を得て、それとは逆に京都を起点に江戸を目指しながら五十三次の宿場での物語が展開されていく。
1827年に初演されてから、長らく途絶えていたが、1981年に三代目市川猿之助が復活上演させ、これまでに12回再演され続けてきた澤瀉屋(おもだかや)の人気作。
中車は、父である三代目市川猿之助が復活させた演目で初役を務めるとあって、「澤瀉屋一門、正念場は毎月なんですけども、ここも大きな正念場」と気合十分。続けて、「鶴屋南北が書き上げたこの演目については、恐らく團子が後で詳しく話すと思いますが…」とチラリと息子を見つつ“ムチャ振り”し、思わず團子は苦笑い。
さらに、2023年以来2度目の宙乗りに挑む中車に「どういう気持ちで客席を見下ろしているのか」という質問が飛ぶと、「すでに100回以上お飛びになっている私の息子がこの後、これについて話したいと思います」と再び丸投げして笑いを誘った。
歌舞伎界のホープとして、すっかり売れっ子の團子について、中車は「努力の賜物(たまもの)だと思います」とたたえ、「もちろん親子ではございますが、2012年6月5日に初日をともに迎えた同輩。その時から13年半が経ちましたけど、まぁ…子どもというのは覚えるのが早いんですね。私はどんどん差をつけられておりますので」と謙遜。
この言葉に目を丸くしていた團子だが、「父が努力の人だと言ってくれましたが、子どもの頃から映像の仕事を見てきましたし、努力の人っていうのは父の方こそだと思うので、努力の賜物だと思います」と再敬礼していた。