SUPER EIGHTの安田章大(41)が企画段階から参加し、のん(32)とダブル主演を務める映画『平行と垂直』(小林聖太郎監督)の公開日が、8月28日に決まった。安田が脚本に心を動かされ、映画化を自ら持ち込んだことから始まった思いのこもった作品だ。
作品の出発点は、安田が劇団ふくふくやを主宰し、女優としても活動する山野海(60)のオリジナル脚本に強く心を動かされたこと。旧知のプロデューサー・佐藤現氏に「これを映画化できないだろうか?」と持ちかけたことで企画が動き出した。
安田の思いに小林監督も共鳴し、さらに自閉スペクトラム症(ASD)の専門家に監修を依頼。約2年をかけて脚本を練り上げ、映画化へとこぎつけた。
舞台は大阪府堺市。物語はASDの特性を持つ大貴(安田)と、幼い頃から兄を支え続けてきた妹・希(のん)の兄妹の歩みを追う。母を早くに亡くし、ネグレクト気味の父から距離を置いた二人は、寄り添うように生活を続けてきた。しかし、希の結婚話をきっかけに、兄妹はそれぞれの未来と向き合うことになる。それは同時に、積み重ねてきた時間を見つめ直すことでもあった。
ASDの大貴役に挑んだ安田は、専門家のレクチャーを重ね、ASDの特性を持つ生徒が通う教育機関を訪問し交流するなど、丁寧に理解を深めながら役づくりに向き合った。
一方、のんも脚本に深い感銘を受け、希役のオファーを即決。障がいのあるきょうだいを持つカウンセラーから話を聞くなど、誠実に役へ取り組んだ。
のんは、「脚本を読んだ時、大貴と希の一生懸命に生きる姿が思い浮かんで、胸が締め付けられました。参加できて、本当にうれしく思います」とコメント。
「社会に溶け込んで生きていく上で何を頼りに自分を支えるのか。希は何を支えにしているのか」と迷いながら役と向き合ったといい、また「大貴が素晴らしくて、毎日感動していました。安田さんのおかげで、希としてカメラの前に立てた気がします」と振り返った。