映画「時には懺悔を」の公式サイトが13日に更新され、メガホンを取った中島哲也監督(66)の過去作品でのハラスメント報道についての事象調査を報告した。
中島氏を巡っては、2022年に「週刊文春」で、映画「渇き。」(14年公開)に出演した女優(A子さん)が、ヌードシーンのカットを願い出たものの、かなわなかったなどと訴えていた。
この報道後、中島監督から何の説明もないまま、「時には懺悔を」が25年6月に公開されることが発表された。その後、批判の声が上がったことから、公式サイトでは「当初予定した公開時期を2026年に延期する事を決定致しました」「現在、当時の関係者へのヒアリングを中心に調査を進めております」と伝えていた。
「時には懺悔を」の製作委員会は、第三者の立場から、当時の関係者へのヒアリングなど、調査を実施したという。「その結果、今回の調査とA子様との対話を通じて把握した事実関係からは、中島監督が、意図的にA子様との編集に関する約束を履行しなかった事実、ならびに露出を強要したと認められる事実はいずれも確認されませんでした」と説明した。
調査過程において、A子さんと中島氏との間に製作委員会が入り、対話の機会を設けたといい、「双方が率直に認識のすり合わせを行う中で、監督より、A子様とのコミュニケーションが十分ではなかった点、特に編集作業において直接確認をしなかった点など、監督としての配慮が至らなかった点について謝罪がなされました。これを受け、最終的に双方の間で和解が成立したことを確認いたしましたので、ご報告いたします」と説明。監督とA子さんとの間に、意思の疎通が欠けてしまった映画業界の構造的な要因などを挙げた。
ただ「映画製作においては、監督は主に創作・演出面を担当し、出演者との契約条件の管理や現場への情報伝達は監督の職務範囲外とされていることが一般的であり、今回の事象においても、同様の体制の下で製作が進められていたことを確認しております」と、中島監督を擁護している。
映画公開日については改めて知らせるといい、「私たちは、中島哲也監督の過去作品において生じた事象を重く受け止め、すべての関係者が安心して制作に参加できる環境を守り続けるため、今後も日々改善に努めてまいります」と呼びかけた。
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