1
女優で歌手の森七菜(24)が主演を務める映画「炎上」(長久允監督、4月10日公開)のポスタービジュアルと予告映像、場面写真が20日、公開された。
作品の企画は、長久監督が新宿・歌舞伎町に関するニュースを目にし、現場を取材したことが原点という。「そこで生きる彼女/彼らの物語を書くべきだ」という思いから脚本の執筆を開始。
以降、若者支援に関わる当事者や専門家に取材を重ね、実体験に基づく証言や社会的背景を丁寧に取り入れながら物語を構築した。映画化までには約5年を費やし、現代の若者が抱える“救いのなさ”や“居場所への渇望”を正面から描いた意欲作となっている。
主人公は、カルト宗教の信者家庭で育った少女・小林樹理恵(森七菜)。幼い頃から妹とともに厳しい教育を受け、「父がいなくなりますように」と神に願うほど追い詰められていた。数年後、父は突然亡くなるが、母の厳しい教育は変わらず続き、樹理恵はついに家を飛び出す。
行き場を失った樹理恵が頼ったのは、SNSに届いた一通のDM。導かれるように訪れた広場には、同じように居場所を求める若者たちが身を寄せ合っていた。樹理恵は “じゅじゅ” という新しい名を与えられ、寝床や食べ物、スマホ、そして「妹を迎えに行き、一緒に暮らす」という“夢”までも託される。しかし、その共同体の関係は次第に揺らぎ、彼女は再び現実と向き合うことになる。
撮影を振り返り、森は「自分自身がどこにいるのか分からなくなる撮影期間でしたが、彼女たちの強さを守るために進んだ一か月半でした。見てくれた方がこの物語をどんな風に捉えることになるのか想像がつきません。だけど私たちから何も奪えないことを、地獄には知って欲しい」と強い思いを語っている。
広告