俳優の佐藤二朗(56)が原作・脚本と主演を務める映画『名無し』(城定秀夫監督、5月22日公開)の場面写真と特報映像が公開された。
佐藤が自身初となる漫画原作を手がけ、その物語を基にオリジナル脚本を執筆。しかし、過激なテーマと独特の世界観のため“お蔵入り寸前”だった脚本が編集者の目に留まり、漫画家・永田諒氏の作画で漫画化されたことから、昨年10月に映画化が決定した。
公開された特報映像では、佐藤演じる“名無し”の姿が初めて明らかに。無造作に刈り上げられた頭、ひきつった表情、そして右手に握られた“何か”。雑踏の中で異様な存在感を放つ“名無し”からは、静かでありながら強烈な狂気が漂う。さらに映像には、昼下がりのファミリーレストランで起きた無差別大量殺人事件の防犯カメラ映像も収録され、中年男の姿だけが残りながら、被害者を切りつけた凶器だけが映っていないという不可解な状況が映し出される。刑事・国枝(佐々木蔵之介、58)は「コイツは幽霊でも妖怪でもない。この男は…」と怒りをにじませ、事件の異様さが浮かび上がる。
一方、少年期の“名無し”と出会い、その右手の謎に気づく警察官・照夫(SUPER EIGHT・丸山隆平、42)、幼い頃から“名無し”と共に行動する花子(MEGUMI、44)ら、物語の核心に関わる人物たちの姿も描かれている。
佐藤は撮影を振り返り、「自分が5年位前に一人でウジウジ考えてこしらえた物語が、こうやって沢山のスタッフ・キャスト、沢山のプロの手によって形になっていく。本当に毎日充実していて、楽しくワクワクしながらこの一カ月弱過ごすことが出来ました。本当にみんなに感謝ですね」とコメント。
また、「自分自身で創り上げた役ですが、半ば放心状態です。放心状態にならざるを得ない役でした」と語り、精神的にも大きな挑戦だったことを明かした。