歌舞伎俳優の市川染五郎(20)が24日、都内で行われた舞台「ハムレット」製作発表記者会見に出席した。
シェイクスピアの四大悲劇の一つ「ハムレット」を新たな演出で上演。祖父・松本白鸚、父・松本幸四郎も演じた若き王子・ハムレット役を染五郎がストレートプレイ(せりふ劇)初出演にして初主演で挑戦する。
染五郎は「ハムレットという作品は私の家にとりまして、とても大切な作品。その作品に挑戦できる第一歩を踏み出せることをとてもうれしく思う」と話した。
右手には祖父から受け継いだ指輪を着用しており、「祖父がハムレットを演じていた時につけていた指輪で、祖父から直接いただいたもの。本番でもつけられたらつけたいなと思って譲ってもらった。お守り代わりに今日も身につけてきた」とうれしそうだった。
二人からは「最後の試合のシーンのために(二人とも)フェンシングを習ったそうで、『フェンシングをやらなきゃね』とだけ言われました」とアドバイスされたそう。「(今回は)演出も違いますし、解釈も変わってくるとは思いますが…経験者である祖父と父にはいろいろ話を聞きたいなとは思っています」と語っていた。
染五郎は「ハムレットは若者の苦悩を描いた作品だと思われがちですが、(一説では年齢が)30歳前後とも言われるので、あくまでもデンマークの王子として生まれた宿命や環境の中で、どう生きればいいのか悩み葛藤する男の話という解釈で自分はおります」と説明。「ハムレットの本質をきっちりと積み上げて作っていきたい。また先日、ハムレットに向けてデンマークに行って、モデルになったクロンボー城に実際に向かって、ハムレットの時代の空気などを感じてきました。自分の経験や感じたものも注ぎ込みながら作っていけたら」と意気込んだ。
東京公演は日生劇場で5月9日〜30日まで上演される。