急逝した歌舞伎俳優・片岡亀蔵(本名・片岡二郎)さんのお別れの会が27日、都内で行われた。
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亀蔵さんは昨年11月、知人宅で発生した火災で亡くなった。お別れの会には親しかった歌舞伎俳優の仲間も多く訪れ、突然の別れを惜しんだ。
公私ともに親しかった八代目尾上菊五郎は「物心ついた時から舞台でご一緒することが多くて。いろいろ教えをいただいて、かわいがってくださった先輩です。これからもずっとご一緒できると思っていたので、本当に心に穴があいてしまったような感覚です」と悼んだ。
松本幸四郎も稽古や舞台で日々会っていて「まだ本当に信じられない思いです」「これから経験を伝えるという、すごく大事な役目を持っておられたのに」と故人を惜しんだ。
亀蔵さんは、プライベートでは美術館巡りを趣味として、芸術・音楽をこよなく愛した。お別れの会の会場には、コレクションの一部からレコード2000枚が展示された。
市川中車は、よく交わした会話を振り返った。「すべてのジャンルの映像だったり舞台だったりを見るのが好きな方でした。歌舞伎のみならず。『最近見た映画でこういうのが面白い』とこっそり教えてくださって、『これは絶対見た方がいいよ』とおっしゃっていたので。また聞きたいなと思います。それが僕にとっての毎日だったように思います」
尾上右近も亀蔵さんの素顔を明かした。「すごく趣味人でもいらっしゃった。何よりも美術がお好きで、僕も美術が好きだったものですから、美術館の最新情報だったりとか、亀蔵さんが行かれて面白いと思った展示会、展覧会をひたすら勧めてもらっていました」
亀蔵さんは、五代目片岡市蔵の次男。兄は六代目市蔵。1965年に初舞台を踏み、現在の歌舞伎界に欠かせない名脇役だった。
歌舞伎人生は約59年11カ月。60周年を目前にした死去だった。