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テレビ朝日系アニメ「ドラえもん」の監督を長期にわたり務めていた芝山努さんが、3月6日、肺がんのため亡くなった。84歳だった。
アニメスタジオ・亜細亜堂の公式Xは「弊社元代表取締役社長の芝山努が、2026年3月6日、肺がんのため永眠いたしました。芝山はテレビアニメおよび劇場版『ドラえもん』の監督として20年以上作品を支え、テレビアニメ『忍たま乱太郎』の総監督も務めました。生前のご厚情に深く感謝申し上げ、謹んでお知らせいたします」と発表した。
芝山さんは1941(昭和16)年3月9日、東京の浅草に生まれた。三味線付属部品の卸・販売業を営む家で育ち、母方の祖母は歌舞伎役者の髪結いをなりわいとしており、幼少期から芸事や芝居など下町文化に触れることが多かった。
63年に東映動画(現在の東映アニメーション)に入社。アニメーターとして修業を積み、Aプロダクション(現在のシンエイ動画)を経て、1978年に同僚とともにアニメスタジオ・亜細亜堂を設立した。
「ど根性ガエル」「元祖天才バカボン」「まんが日本昔ばなし」などで作画監督や演出を務めた後、1980年から「ドラえもん」に参加。同作の映画版では22作で監督を、テレビシリーズでも22年にわたってチーフディレクターを務めた。
他作品でも監督や総監督を歴任。“国民的アニメ”を幾つも手がけ、稀代のヒットメーカーだった。その多彩な作品歴は日本のテレビアニメの発展史をそのまま映している。
99年には「第53回 毎日映画コンクール」の「アニメーション映画賞」を『ドラえもん のび太の南海大冒険』で受賞。12年には「平成24年度 文化庁映画賞」にて「映画功労部門」を受賞した。
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