俳優の長澤まさみ(38)、柄本佑(39)、石橋静河(31)が出演する映画『このごにおよんで愛など』が、11月27日に公開されることが31日、明らかになった。
実力派の三人がそろうのは今回が初めてで、価値観が揺らぐ時代に“多様な愛”を描く。
監督を務めたのは、是枝裕和監督や西川美和監督が立ち上げた制作者集団「分福」に所属し、両監督の助手として研鑽を積んできた広瀬奈々子氏。2019年の長編デビュー作『夜明け』以来、約7年ぶりとなる2作目で、企画から脚本、編集までを自ら手がけた意欲作となる。
物語は、わがままで、ずるく、どこか憎めない絵本作家の主人公・詩(長澤)、気遣いができ料理が得意な一面と、古き良き家族観の間で揺らぐ詩の夫・杜夫(柄本)、そして詩の恋人で、担当編集者でもある・潤奈(石橋)の三人が交差する、ひと筋縄ではいかない愛のかたちを描いたヒューマンドラマ。
撮影では三人の呼吸が自然と合い、広瀬監督も「編集中にもこの三人でよかったと作品が喜んでいるように感じる場面があり、改めて幸せをかみ締めています」と手応えを語る。
制作には台湾映画界のスタッフも参加した。『冬冬の夏休み』や『悲情城市』などで知られるホウ・シャオシェン監督の後期作品や、ホアン・シー監督の『台北暮色』を手がけた撮影監督ヤオ・ホンイー氏を迎え、撮影・照明を台湾チームと協働する日台合作体制を構築。既存の価値観に縛られない物語世界を、柔らかく奥行きのある映像で紡いでいる。
石橋は、「初めて脚本を読んだ時、まったく違う正義を持った三人が時に激しくぶつかり、時に互いに寄りかかりすぎたり…この三人はどこに行ってしまうのだろう?!とハラハラドキドキしたのを覚えています」と印象を語った。
さらに「まさみさん、佑さんとのお芝居は、とても頼もしく、心地よい時間でした。台湾の撮影チームの眼差しは、とても柔らかかった。広瀬監督が一から描き、そしてキャスト・スタッフみんなで作り上げたこの物語が、たくさんの人の心に届くことを祈っています」と思いを寄せた。
あわせて、この日にはティザービジュアルと特報映像も公開された。