岡山を拠点に活動する劇団「老いと演劇」OiBokkeShiの看板俳優、岡田忠雄(おかだ・ただお)さんが3月30日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため亡くなった。1日、同劇団の公式サイトで発表された。
公式サイトでは「『老いと演劇』OiBokkeShiの看板俳優・岡田忠雄さんが、誤嚥性肺炎のため、2026年3月30日(月)に逝去いたしました。享年99」と報告した。
遺族の意向で、通夜、葬儀は近親者のみで執り行うとし、「ご供花、ご供物、ご香典、ご弔電の儀は固くご辞退申し上げます」としている。
同劇団を主宰する俳優・菅原直樹のコメントも掲載。「3月23日の朝に岡田さんは脳梗塞を発症し、入院されることとなりました。症状は幸い軽度で、しばらくは治療とリハビリに専念されるとのことでした」と明かし、「3月29日に私が面会に伺った際、脳梗塞の後遺症がありながらも、岡田さんは拳を高く突き上げ、『舞台はいのち! 倒れません!』とおっしゃいました。その力強さにただただ圧倒され、必ず復活されるものと信じました。しかしその日の夜、岡田さんは体調を崩され、医師より誤嚥性肺炎と診断されました。翌30日午後4時7分、ご親族に見守られながら旅立たれました」と振り返った。
そして「あまりに急なことで、私自身もまだ気持ちの整理がつかない状況ですが、最期の最期まで舞台に生きつづけられた岡田さんに、心からの敬意を捧げます。ベッドの上で高く突き上げた岡田さんの拳を、忘れることができません」と悼んだ。
岡田さんは、1926年高松市生まれ。定年退職後に長年の夢だった俳優を志し、今村昌平監督「黒い雨」「カンゾー先生」などにエキストラとして出演した。2014年、認知症の妻とのコミュニケーションに悩み、菅原の「老いと演劇のワークショップ」に参加。同年、劇団「老いと演劇」OiBokkeShi の立ち上げと同時に入団した。