俳優の高橋一生(45)、蒼戸虹子(17)、黒崎煌代(23)、渡辺一貴監督が10日、都内で行われた、映画「脛擦り(すねこすり)の森」の公開初日舞台挨拶に登壇した。
今作は、渡辺監督が岡山に足を運びインスピレーションを得て脚本を執筆したオリジナル作品。岡山に伝承される妖怪「すねこすり」をモチーフに、美しくも残酷な愛を描く。
主演の高橋は、森で暮らす謎の男を演じた。約4時間にわたる特殊メイクで老人に扮しており、黒崎は「いつも早くメイクルームに入られているんですけど、リクライニングチェアに座って『おはよう〜』って言ってくれる。その時には(いつもの高橋さんは)半分いない。すごいなって思って、それが印象的です」と明かした。「老人姿の方が見ているので、ホテルでたまに(素の高橋さんと)すれ違うと若くなったって(思った)」と話した。
高橋は午前2時に起きて約4時間メイクし、午前6時出発で撮影していたといい、「リクライニングチェアに座る必要性はなく、ただふんぞり返ってみようかなって気持ちでした。うそですけど」と笑わせた。
一方、蒼戸は高橋について「老人姿でいらっしゃる時は、高橋さんの周りから出ている空気の重みがすごくて、それに圧倒されたのを覚えていて、その後老人じゃない姿で撮影だったんですけど、それが衝撃的で…。すごい軽やかな姿だったので」と振り返った。
高橋は、二人と共演し「新しい楽器のようだ」と思ったという。「声もそうですし、そこに存在している在り方みたいなものが、とても美しい楽器なんだなって。この年代特有のまっすぐさが、お芝居ににじみ出ると思うんです」と言葉を送り、「(それは)僕や他の俳優さんたちが最初に本当に夢だったものをやり始めた時の、お芝居初めてやったんだっていう輝きみたいなもので、永遠に戻ってこないものだと思っています。二人を見て非常に学びがありました」としみじみと語った。