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俳優の岸井ゆきの(34)が主演を務める映画『すべて真夜中の恋人たち』(今秋公開)に、俳優の松坂桃李(37)が声のみで"語り役"として参加することが30日、発表された。あわせて本編から松坂の語りが入った一部映像も公開された。
原作は、2008年に「乳と卵」で芥川賞、2019年に「夏物語」で毎日出版文化賞を受賞し、世界40カ国以上で刊行されるなど国内外から高い支持を集める作家・詩人の川上未映子氏による同名恋愛小説(講談社文庫)。
孤独に生きてきたフリーの校閲者・入江冬子が、年上の物理教師・三束(みつつか)との出会いをきっかけに、自身の感情と向き合っていくさまを描く。
川上氏の初の長編小説の映像化となる本作は、監督・脚本を『あのこは貴族』の岨手由貴子が担当。俳優の浅野忠信(52)が共演する。また、第79回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門への出品も決定しており、公開前から注目を集めている。
本作で松坂は、主人公・冬子(岸井)の心の声を届ける重要な"語り役"を担う。女性である冬子の内なる声を、男性の松坂が深く優しい声で紡ぐことで、物語に新たな化学反応をもたらす。
松坂は「今回は、主人公の入江冬子の心の声という特殊な形で参加させていただきました」とコメント。「この作品は、湿度が高くぬくもりのある作品です。日常的に落ちている人間の心の機微というものを、これでもかというくらいすくい取り、切り取ったものが、映画の中に込められています」と作品の魅力を語った。
さらに「人の心というものは、誰のものでもないし、その人にしかわからないものがあります。そして、自己の世界が、ひとりひとり存在しているのだと、改めて実感しました」と振り返った。
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