女優の波乃久里子(80)、久本雅美(67)らが9日、東京・新橋演舞場で「新派・松竹新喜劇 合同喜劇公演『お種と仙太郎』『明日の幸福』」(同所で19日まで)の初日公演後に、報道陣の囲み取材に応じた。
松竹新喜劇から「お種と仙太郎」、劇団新派から「明日の幸福」の2本立てを上演する。明治・大正・昭和の日本人を丹念に描き続けてきた新派と、明治時代にルーツを持ち、劇団創設78年の松竹新喜劇が、2019年以来7年ぶりの競演を果たす。
波乃は「お種と仙太郎」で、久本演じる嫁をいびる姑・お岩の心を入れ替えさせる御寮人・おせいを演じる。「8ヵ月ぶりの舞台なんです。新人になったような気持ちで、怖い初日でした」と公演を振り返った。「でも、お客様が本当に笑ってくださって、今日のお客様はベリーグーでございました」と観客の反応に感謝した。そして「今日は久本さんに助けてもらいました!」と久本にも感謝。「セリフが出てこなくなって、申し訳ない…」と語った。
久本は「(私が助けたこと)一生忘れないでくださいね」と冗談を言いつつ、「私が大好きな久里子さんは、出てくるだけで存在感がある。すてきな女優さんだなって思いながら、(劇中では)対立するんですけど、心は本当にうれしくて感謝の思いでいっぱいです」と共演を喜んだ。「セリフが出てこないのはお互い様。でもこれ(=私が助けたこと)は一生忘れないでいただきたい…」と改めて強調し、笑わせた。
波乃は昨年7月に、舞台「華岡青洲の妻」を体調不良のため休演することを発表。その後復帰していたが、今回久しぶりの舞台に立ち「生きてて良かった」と晴れ晴れとした表情で語った。「皆さんにはご迷惑をかけた。(こうして舞台に立てて)皆さんに感謝だし、生きてて良かった」としみじみと明かした。