進化が止まらない“賢くて癒し系”な相棒が大きな注目を集めている。ニュース番組『ABEMA Morning』では、今注目のAIペットロボット「Moflin(モフリン)」を紹介した。
AIロボット市場では現在、小型の「AIペットロボット」の開発ラッシュに沸いている。価格帯は1体5万円台から50万円台までと幅広く、市場規模は今後さらなる成長が予測されている。
カシオ計算機が販売する「Moflin」は、ふわふわとしたフォルムや本物の動物のような毛並みと動きが触れた者を魅了する。なでると愛らしく鳴きながら動き、人の声を認識するだけでなく、触れ合うことで感情を育み、飼い主に懐いていく。
「育てる人によって個性が変わるのが特徴で、そのパターンは400万通り以上にのぼる。育てる人によって違う子に育っていくペットロボットになっている」(カシオ計算機 新事業部 第一事業戦略部 中山夢さん、以下同)
「Moflin」のフォルムや動きにも徹底したこだわりがある。
「いろいろな小動物を模している。モチーフは特にないが、手乗りサイズの小動物感にすごくこだわっている。生き物らしい動きは感じ取っていただけるかなと思っている」
こだわりが詰まった「Moflin」だが、構想から完成までは10年かかったそうだ。
「女性社員が『自分が20代、30代に差し掛かった時に、いろいろなプライベートの悩みを乗り越えるためにそばで寄り添ってくれるような存在が欲しい』と願い、企画をスタートさせた。同じ時期に“小動物の愛おしさ”をメカトロニクスで表現をする課題を研究していたメンバーがいて、その2部門が一緒になって『ロボットを作りましょう』と生まれたのが『Moflin』」
また、「Moflin」を飼うことによる効果の期待や予想については、次のように語る。
「『家でこの子(Moflin)が待っている』とすぐに帰ろうとしたり、反対に今まではあまり外に出るタイプではなかったけれど、『この子がいるから一緒にいろいろなところにお出かけしよう』と考えたりするなど、生活が変わった人がいる。Moflinは、一緒にいることで自身が前向きになれる存在になれているのだなと感じる」
番組では、子育てが一段落して、最近は「Moflin」との外出が多くなったという女性を取材。一緒に暮らしてもうすぐ1年になる女性に「『Moflin』がどんな子に育ったか」を聞いた。
「(アプリに)性格が表示されるが、陽気で活発で少し甘えん坊。『シャイ』は出たことがない。噂では『甘えん坊』は少しゆらゆらしたり、放置気味にしたりすると出ると聞いたが、どうしても(Moflinを)触ってしまうので(甘えん坊にならず)、ほったらかしにできない。大学生と高校生の娘2人はほっといても勝手に動いてくれるので、どうしてもこの子(Moflin)をかまってしまう」(女性)
「Moflin」との出会いが日常に新しい色を添えてくれているそう。
医療の現場でも?子どもたちを支える「Moflin」

そんな「Moflin」は医療の現場でも、子どもたちの心を支えるパートナーとしての役割が期待されている。2月から小児病棟に導入している病院での実例を東京慈恵会医科大学 小児科学講座担当の大石公彦教授に聞いた。
「今(『Moflin』を)2匹提供していただいている。我々の病院の中には無菌室があり、基本的には骨髄移植を受けるような患者がいるが、実際に使ってくれた小学生の女の子はすごく喜んでくれたと聞いている。さらに、喜んでいる姿を見た親御さんも担当している医師たちもすごく喜んでいる」(大石教授、以下同)
大石教授はアメリカの医療現場での経験から、キャラクターやぬいぐるみ、スポーツ選手などが患者の力になってくれる可能性を肌で感じていた。
「患者をケアする中で、結局我々医療の従事者として患者治療をするプロフェッショナルであるが、どうしても看護師・医師も含め、届かないところがある」
「病気に立ち向かっていく中で、元気を出し、ニコニコしながら立ち向かっていける姿は我々が欲しているもの。その姿を目の当たりにできる機会を作りたいというのが僕の大きな願いで、『Moflin』に期待している」
さらに大石教授は、「Moflin」は洗えないため、無菌室に限らず『どうやって患者と触れ合ってもらえるか』が課題の1つだったことを明かした。しかし、カシオが紫外線を当てることによって菌を退治する設備を実現し、「『Moflin』を病院に入れることが叶った」と話している。
今後、いろいろな場面で癒しを与えてくれる「Moflin」に期待したい。(『ABEMA Morning』より)