芸歴70周年を迎えた銀幕の大スター・小林旭が、元妻・美空ひばりさんとの知られざる結婚生活や、当時の秘話を語った。
1962年に美空さんと結婚式を挙げた小林。馴れ初めを聞かれると、「当時、映画ファンが読む雑誌の人気投票で、どういうわけか僕がナンバーワンになった年があったんですよ。ナンバーワン同士の対談というのが企画されたんです」と振り返った。
しかし、そのときの正直な心情は「なんか恐ろしいな」だった。というのも、対談する以前にNHKの廊下で美空さんを見かけたことがあり、その際の美空さんのオーラが凄まじかったのだ。
「廊下20メートル向こうから、(大勢に)ワーッと囲まれて、それこそ後光が差している人が来られた。我々廊下の真ん中を歩いちゃいけないと、自然に隅っこに寄ってお通ししないといけないような雰囲気があった」と、圧倒的なカリスマ性に驚いた出来事を語った。
そんな経験があったため、対談の際は「えらい緊張した」というが、いざ話してみると意外な展開に。「どこでどう気に入られたのか、『あんた恋人いるの?』って言われて、なんとなくそのときは『いませんよ』って言っちゃった」と明かす。
実は当時、浅丘ルリ子と交際していたという小林だが、思わず「いない」と答えてしまったことから、美空さんの猛烈なアプローチがはじまった。美空さんは本名の「加藤」を名乗り、小林の行く先々に電話をかけてきたという。
「電話に出ると、付き人の人が『お嬢さんがお食事をするのに寂しいと言ってらっしゃるので、いらしてください』と言われ、行くとその店のど真ん中の席を空けておいて、『ここにアンタが座るのよ』って美空さんのお母さんに言われて座らされて、そしたら(美空さんに)『ようよう、ダーリン』なんて言われて」
その後、小林が24歳のときに2人は結婚式を挙げた。黒柳徹子が「とってもいい奥さんだっておっしゃっていましたよね」と尋ねると、小林は「わずか1年かそこらの間ですけど、その間に自宅で一生懸命、時間があるときには料理を作ろうとして努力をしてくれましたね。本当に感謝しています」と懐かしんだ。
「美空さんってどういう方でした?」という質問には、「女の部分が多かったですよ。優しかったです」と妻としての素顔を語った。一方で、「仕事の話が出てるときは一切側には寄れないですよね。歌のレッスンをしているときやお芝居をしているときは、自分だけの世界で近寄れなかったです。スターっていうのはすごいもんだなって感心していました」と、そのプロ意識を笑顔で称えていた。
そのほか、石原裕次郎さんとの秘話を語る場面も。裕次郎さんを初めて見たのは撮影所だったが、車から降りて来た裕次郎さんの姿が衝撃的で…!? 親しくなってからの豪快なエピソードも次々と明かされた。


