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2026年5月22日 15:07

吹越満 「釣りバカ日誌」で大好きな谷啓さんが演じていた役に!「緊張したけど楽しかった」

吹越満 「釣りバカ日誌」で大好きな谷啓さんが演じていた役に!「緊張したけど楽しかった」
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「警視庁捜査一課9係」&「特捜9」シリーズ(テレビ朝日系)で19年間青柳靖警部補役を演じてきた吹越満さん。2011年に、映画「冷たい熱帯魚」(園子温監督)に主演、2015年には「釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜」(テレビ東京系)などに出演。「全力坂」(テレビ朝日系)のナレーションでもおなじみ。映画「未来」(瀬々敬久監督)が公開中。6月12日(金)に主演映画「鍵」(いまおかしんじ監督)、6月27日(土)に映画「バナ穴BANA_ANA」(山内ケンジ監督)が公開される。(この記事は全3回の中編。前編は記事下のリンクからご覧になれます)

■釣りに行ったり、メイクをしてバレエを踊ったり…

2011年、映画「冷たい熱帯魚」(園子温監督)に主演。この作品は、1993年に起こった埼玉愛犬家連続殺人事件をベースにして人間の狂気と極限の愛を描いたもの。

小さな熱帯魚店を営む社本(吹越満)の家庭では、若い後妻(神楽坂恵)に娘・美津子(梶原ひかり)が反発し、そのため彼と妻との関係にも亀裂が生じていた。そんなある日、彼は美津子が起こした万引き事件をきっかけに同業者の村田(でんでん)と知り合う。やがて村田の事業を手伝うことになった社本は、いつしか恐ろしい猟奇殺人事件に巻き込まれていくことに…という展開。

吹越さんは、小さな熱帯魚店を営む主人公・社本信行役。でんでんさん演じる、一見人のいい同業者の村田と出会ったことがきっかけで破滅への道を進んでいく男を繊細にかつ大胆に演じ、衝撃を与えた。

「撮影は3週間ぐらいだったと思います。十分な時間がない中で、クランクイン前に1週間のリハーサルがあって、クランクインの日は朝から深夜、2日目から次の日の朝まで24時間以上かな。かなりハードだったんですけど全然嫌じゃなかったですね」

2010年のベネチア国際映画祭オリゾンティ部門、トロント国際映画祭、釜山国際映画祭で上映され、海外でも話題に。

2015年、映画「友だちのパパが好き」(山内ケンジ監督)に主演。この作品は、親友の父親に恋をした女子大生の周囲を顧みない“純愛”を描いたもの。

一人娘の大学生・妙子(岸井ゆきの)の父・恭介は、長年の愛人(平岩紙)と一緒になるため母・ミドリ(石橋けい)と離婚することに。しかし、妙子の親友・マヤ(安藤輪子)が恭介を好きになり猛烈なアタックを開始。まんざらでもない様子の恭介と親友の間で妙子は複雑な思いに揺れる。そしてマヤの元カレがとんでもない行動を起こすことに…。

吹越さんが山内監督とタッグを組んだのは、監督が主宰する演劇ユニット“城山羊の会”による「微笑の壁」以来約5年ぶり。2022年にタッグを組んだ第3弾、映画「夜明けの夫婦」も公開され、6月27日(土)には第4弾となる映画「バナ穴BANA_ANA」が公開される。

「山内さんは、役者が余計なことを考えずに書かれていることをそのままやれば面白いという脚本を書く方なので、キャラクターにピタッとハマるセリフを書いてくれるんです。だから質問する必要が全くない。俳優としてとても助かります」

2015年、「釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜」(テレビ東京系)に出演。このドラマは西田敏行さんと三國連太郎さんコンビで人気を博した“釣りバカ日誌”を濱田岳さん&西田敏行さんコンビで新たにドラマ化したもの。

舞台は2015年の東京。2020年の東京オリンピックに沸く大手ゼネコン「鈴木建設」に、子どもの頃から“釣り”が大好きで、自他ともに認める釣りバカのハマちゃんこと浜崎伝助(濱田岳)が入社。

ひょんなことから知り合ったスーさん(西田敏行)という初老の男性と釣りに行くようになるが、実はハマちゃんが勤める「鈴木建設」の社長・鈴木一之助だった。2人は奇妙な友情で結ばれていくが、ハマちゃんの釣りバカぶりが珍騒動を巻き起こすことに…という展開。

吹越さんは、ハマちゃんが勤務する鈴木建設営業三課の佐々木和男課長役。上に弱く、下に強い中間管理職。仕事よりも釣りに夢中のハマちゃんに対するイライラで胃薬が手放せない。

「佐々木課長役と聞いた時は驚きました。大好きな谷啓さんが演じていた役ですからね。緊張しましたけど楽しかったです。撮影が『特捜9』と被っている時期があったので、スケジュールは大変でしたけど」

――佐々木課長は、ハマちゃんとステージでバレエを踊ったり、結構あちこちに行って大忙しでしたね

「年齢的にはまだロケに行ける年齢だというので、動かしやすいというか。西田さんと濱田くんだけで行くよりこいつも連れて行った方が何か事件起きるだろうっていうことで、動かしやすかったんじゃないですか(笑)」

――ハマちゃんにイライラして胃薬を飲んでばかりで

「しょっちゅう胃薬を飲んでいました。現場にも胃薬の会社の方が来ているんですよ。『本物(胃薬)を使っていいですよ』って提供してくれているわけだから。撮影を見学に来た時に薬の詰め合わせをいただいたりしました。

そのうちCMの話が来るかなと期待したけど全然来なかった。今、佐々木蔵之介さんが

やっていますよね。『あー、そっちに行くんだ』って(笑)」

2017年にseason2、2017年と2019年にはドラマスペシャルとして放送された。

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■東京と3往復して全編オール淡路島ロケの映画に主演!

2018年、映画「名前のない女たち うそつき女」(サトウトシキ監督)に主演。この作品は、AV業界の中で生きる男と、企画もののAV女優として生きる女性、そしてそこに関わる者たちの生々しい生き様を描いたもの。

「人前で裸になってセックス売っているだけの社会の底辺」とAV女優たちを内心ではバカにしながらも、AV女優を専門に取材をしていたルポライターの志村篤(吹越満)。彼女たちの前では「尊敬している」と言ったりもしている。そんな中、一人の企画女優・前田葉菜子(城アンティア)と出会い、他のAV女優にはない何かを感じて興味を抱くが…

「本当は介護の仕事、娘に誇れる仕事をしたいと思っているんだけどAV女優の取材をして記事を書いているルポライターなんですよね。

でも、AV女優にいい感情を持ってないということは、口では尊敬しているとか何とか言っても、やっぱり相手も感づきますよね。ただ、あまり癖のあるキャラクターにしない方がいいなと思って。等身大の普通の人の方がAV女優との関係も見えやすいんじゃないかなって思ってやっていました」

2021年、映画「なんのちゃんの第二次世界大戦」(河合健監督)に主演。

この作品は、架空の都市・関谷市を舞台に、太平洋戦争の平和記念館を設立させることで、ある人物の過去を改竄(かいざん)しようとする市長と、それに反対する戦犯遺族との攻防を描いたもの。

平成最後の年。太平洋戦争の平和記念館設立を目指す関谷市の清水昭雄市長(吹越満)に「平和記念館設立を中止せよ。私は清水正一を許さない」という一通の怪文書が届く。送りつけてきたのは、街で石材店を営む BC 級戦犯遺族の南野和子(大方斐紗子)。彼女は戦時中の正一が本当に反戦を訴えていたのか、その事実を知っており、断固反対の姿勢を貫いていた。

思想とは無縁の長女・えり子(高橋睦子)、国際ボランティア活動を行う孫の紗江(西山真来)。もう一人の孫で石材店を共に営む光(北香那)。そして、紗江の幼い娘・マリ(西めぐみ)。思想もバラバラの南野家がそれぞれの思惑で昭雄と対決することに…。

「撮影はオール淡路島ロケで、僕ら以外は出演者も現地でオーディションして決めて。ほかの作品と違って、いわゆる『映画のプロ』としてのスタッフ、経験豊富な役者が大勢いる現場ではなかったので、大変なこともあったけど、とても楽しい現場でもありました。僕は東京と淡路島を3往復したりしていたので結構タイトなスケジュールでしたけど」

――公開前に大方斐紗子さんに取材させていただきましたが、存在感があってユニークな俳優さんですね

「そう。面白い方で、すごいんですよ。一度別のドラマで一緒になった時に僕と卓球するシーンがあって。おばあちゃんの役でおばあちゃんなんだけど、スマッシュをしたら後ろにゴロンって転がっちゃったんですよ。

一瞬みんなヒヤッとしましたけど、大方さんは『ごめん、ごめん』って普通に起き上がって平気だったんです。『えーっ!?こんなおばあちゃんいるんだ。すげえなあ』ってビックリしました(笑)。

大方さんを見ていると、現場で時間が空いている時に壁とかにつかまってバレエのレッスンみたいなことをしているんですよ。バレエのことはよくわからないですけど、やっぱりただ者じゃないなって思いました(笑)」

2023年、映画「銀平町シネマブルース」(城定秀夫監督)に出演。この作品は、時代遅れの小さな名画座 “銀平スカラ座” を舞台に映画を愛する人たちが繰り広げる人間模様を描いたもの。

青春時代を過ごした街・銀平町に帰ってきた一文無しの青年・近藤(小出恵介)は、映画好きの路上生活者の佐藤(宇野祥平)、商店街の一角にある映画館・銀平スカラ座の支配人・梶原(吹越満)と知り合ったことをきっかけに、銀平スカラ座でアルバイトとして働くことに。

同僚のスタッフ(藤原さくら・日高七海)や、老練な映写技師(渡辺裕之)、売れない役者(中島渉)やミュージシャン、映画の世界に夢を見ている中学生など、個性豊かな常連客との出会いを通じて、近藤はかつての自分と向き合うことに…。

「川越に今もありますけど、『川越スカラ座』という、昔ながらのいい映画館で撮影したんですよね。面白かったですよ。城定さん、僕は初めてだったけど。

川越に通うのがめんどくさいから勝手にホテルを取って泊まったりしてね。『予算がない』って言うから『いいよ、じゃあ、自分で取るよ』って言って渋々出してもらったりとかしながら(笑)。

でも、ああいう趣のある映画館っていいですよね。何か懐かしい感じがして。名画座みたいなところがほとんどなくなってしまったので、ああいう劇場で撮影できたのは嬉(うれ)しかったですね」

2023年、ファイル共有ソフト「Winny」の開発者が逮捕され、著作権法違反ほう助の罪に問われた裁判で無罪を勝ち取った一連の事件を描いた映画「Winny」(松本優作監督)に出演。2025年には、日本で初めて新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」での実話を基に、未知のウイルスに最前線で立ち向かった医師や看護師たちの闘いをオリジナル脚本で描いた映画「フロントライン」(関根光才監督)など話題作出演が続く。次回は撮影エピソード、公開中の映画「未来」、6月12日(金)に主演映画「鍵」も紹介。(津島令子)

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