俳優の豊田ルナ(23)、細田善彦(38)、根矢涼香(31)、井上博貴監督らが6日、都内で行われた映画「シーシュポスたちのまなざし」の公開記念舞台挨拶に登壇した。
今作は、“いじめ”“SNSによる風評被害”“地方コミュニティーの閉鎖性”など、世界中で問題視されている社会的テーマを題材にした本格青春サスペンス。主演の豊田は、高校時代の“とある事件”を題材にドキュメンタリー映像を制作しようとする大学生・黒田真優役を演じた。
井上監督は今作で描きたかったテーマを聞かれると「SNSのフェイクニュースや、片方の情報だけでイメージが定着して、抜け出せない人もいると思う。そういう人の孤独感プラス、そういう人に関わっている人の葛藤を描けたらなと考えていました」と語った。
細田は、男子生徒・野島祐希に不適切な行為をしたと疑われる男性教諭・新田真守役を演じており、「脚本が素晴らしくてすてきって思っていて、新田というキャラクターの発言が、本当のことを言っているのか、本気で言っているのかっていうのが、見えなくてもいいのかな、なんて思いながら取り組んでいました」と演技プランを明かした。
根矢は、野島が通っていた高校の教員・佐伯千聖役を演じた。劇中では真優ら大学生に事件についてインタビューを受けており、「本当のことを言うのって相当勇気がいるじゃないですか。自分の立場が危うくなるかもしれない、誰かを傷つけるかもしれないっていう中で、(真優ら)大学生に人生を動かされた一人」と役を説明し、「このままここにいる自分は嫌だっていうのがきっと佐伯の中にあって、一歩を踏み出したと思うので、真実を言うことができて自信にもなる。そのあらがいみたいなのが出たらいいなと思って演じました」と話した。
豊田も、根矢とのシーンは印象に残っているといい、「事件の核心になることを聞くところだったので、台本はあるけど、どんな言葉が語られるか、ドキドキしていました」と撮影を振り返った。