女優の奈緒(31)、上白石萌歌(26)が10日、都内で行われた「第51回 菊田一夫演劇賞」授賞式に出席した。
劇作家・菊田一夫氏の功績を記念し、演劇界の発展のために創設された賞で、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家を表彰する。
二人が出演した舞台「大地の子」が、上演関係者一同として菊田一夫演劇大賞を受賞。授賞式に駆け付け、演出家の栗山民也氏と登壇した。
受賞について奈緒は「本当に、とてもうれしくて…どうしても喜びがあふれてしまう。簡素なお礼の言葉を探したのですが、なかなか自分の中で見つかっておりません」と胸いっぱいの思いを伝えた。
同作について、「『大地の子』を経た後に地図を見ると、地図上からは知りえない一人ひとりの人生があるんだと深く気付かされました。その人生を誰かに伝えることができる、栗山さんのお言葉をお借りした“装置”が演劇であるということを深く知ることができ、感謝しております。『大地の子』でご一緒した皆さんのことが大好きで愛しています」と思いを伝え、「一個人として、またこのような素晴らし演劇に携われる俳優になれるよう、日々丁寧に精進して参ります」と誓った。
萌歌は上演していた当時を振り返り、「今でも、あの大地を踏みしめていた時の血がたぎるような時間と、栗山さんのお言葉を宝物のように大切に心の中にしまっています」と明かし、同作について「一番は人と人との心の話だなと思いながらお芝居をしておりました。戦後80年が経つ今、改めて大切な人と目を見て話せることや自分の命がさまざまな運命を巡り巡って、ここにある事のとんでもなさを日々かみしめながらお芝居をしておりました」と回想。「役者である自分にできることはただ一つ、想像し続けることだなと思っております。自分が見たり体験したものでなくても、学び続けて想像し、それを人に渡していくのが役者の使命なのかなと思いました。これからも演劇という泥臭くて、とても美しい世界に憧れを抱きながら、役者として想像し続けながら、日々祈りを込めてお芝居に参加していきたいと思います」と思いを宣言した。