俳優の本木雅弘(60)が10日、都内で行われた写真展「“awai”Masahiro Motoki×Kazuhiro Nakamura Photo Exhibition」のメディア内覧会に出席した。
本木は、長年の友人である写真家・中村一弘氏に約30年ぶりに撮り下ろしてもらった還暦記念フォトブック「awai 刹那と永遠のまにまに」を12日に発売する。撮影は東京と京都、ロンドンで行われ、プライベートな写真と断片的に内なる世界を語る本木本人の言葉がつづられている。同フォトブックの刊行を記念し、東京・渋谷の「NONLECTURE books/arts」で写真展を11日〜21日まで開催する。
取材に応じた本木はフォトブックについて、「還暦のお祝いとして私そのものをただ見せていくものではなくて、還暦は人生の旅の中での現在地を示していることで、皆さん誰しも訪れることです。中村くんが撮った風景写真とともに、そんなことを感じてもらいたいという意味で出した。自分の記念だけではなく、皆さんにも通じるものを感じてもらいたい」と思いを説明。
本木は中村氏の風景写真が好きだと言い、「彼の風景写真はどちらかと言うとウェットで重たさがあって、そこに人間の普遍的に持っているはかなさや憂いを感じさせる写真で、そこが好きです」と明かした。お気に入りの写真は「たまたま撮れた一つ。ロンドン・ハイドパークに冬の期間だけ出現する遊園地・ウィンターワンダーランドがあって、観覧車に乗った姿を上から風景として撮影したもの。人生が半分まぼろしと感じさせて、でもリアルみたいな瞬間を収めた一枚として気に入っています」と紹介した。
エッセイストで妻の内田也哉子さんに完成するまで写真は見せていなかったそう。「途中経過はなしで、(フォトブックが出来上がった時に)さり気なくリビングの一角に置いておいた。ゆっくり見て『とても良かった』と。『文章も私にはわりと素直に感じた』『中村くんの少し寂し気ででも温かい風景写真もいきているし、アートディレクションも素晴らしい』と珍しくポジティブなコメントが多かった。(合格点)だったんじゃないかな」と照れ笑いで明かしていた。