俳優のイッセー尾形(74)、中島裕翔(32)が26日、東京・豊島区の東京芸術劇場プレイハウスで舞台「セールスマンの死」の初日公演を前に取材に応じた。
同作は、アメリカ現代演劇を代表する劇作家のアーサー・ミラーが1949年に発表し、その後映画化もされた人気作。
消費主義により繁栄したアメリカ社会を舞台に、その中で疎外されまいと必死にもがくセールスマンとその家族の姿を描いた物語。二人は親子を演じる。
今作が初共演で、イッセーは「最初はまっさらだったんですけど、やっているうちに可愛い方だなと。舞台の上でもアイコンタクトで『セリフがちょっと違うよ』とか教えてくれるんですよ」と笑い、「中島くんを頼りにどこまでも進んでいきたいと思います!」と言われた中島は「パパ〜!」と喜び、イッセーの肩を抱いた。
一方の中島も、最初は「大先輩で大ベテランという印象」だったが、「おちゃめで可愛らしい方なので、支えたくなるお父さんです」とすっかり打ち解けているよう。そんな中島の姿にイッセーは「私は息子がいないので、この劇で息子を体験していますね」と目を細めた。
劇中では息子に過干渉で、いがみ合うシーンもあり、イッセーは「舞台の上で仲良くなっちゃう。憎み合わないといけないから、そこが課題」と言えば、中島も「劇中では苦悩して、抑圧されていって、焦燥感を爆発させる役だけど、実際のイッセーさんは穏やかな方だから、たまに息子として攻めるシーンで心が痛くなっちゃう。『大丈夫かな?芝居だよ?セリフだよ?』って」と芝居中の心配事を吐露。これにイッセーは「(中島の)目が怖いんですよ!思わずね、『中島くん、どうした!?』って言いたくなっちゃう」と“愛息子”の豹変(ひょうへん)ぶりを明かし、中島は「役!役!」とツッコみ、笑いを誘った。