演歌歌手の市川由紀乃(50)が27日、東京・中野区で開催中の「台湾文化祭2026」の歌唱ステージを終え、報道陣の囲み取材に応じた。
同イベントには、市川のほか、ラップユニット「饒舌霹靂雙人組」やアイドルユニット「CHEERFUL」などのアーティストが出演するほか、台湾グルメや台湾式マッサージ、台湾夜市ゲームなどが楽しめる。
市川は、おととし6月に卵巣腫瘍(しゅよう)の疑いと診断され活動を休止し、手術を受けた。その後、卵巣がんのステージ1と判明し、抗がん剤治療を終えて、昨年5月に復帰後初のコンサートを開催した。
この日のイベントでは、新曲「ちりぬるを」など3曲を披露。新曲への思いを聞かれると、「より元気になってお届けできる歌ってことで、復帰の年にお客さんやファンからいろいろな声をいただく中で、『市川由紀乃の演歌をもっと聴きたい』ってお声を、作ってくださった先生にお伝えして出来上がった歌。“チーム由紀乃”で作った楽曲がこの『ちりぬるを』なんです」と制作過程を明かし、「少しでも長く歌って、一人でも多くの方に聴いていただきたい楽曲です」とアピールした。
「すがらず、ねだらず、こびず、どう生きるかの一線を知っている女性を描いた楽曲」だといい、「“忘れてください”って言っていても、本当は忘れないでほしいっていう、女性の心の表と裏が描かれている。タイトルはいろは歌からきているので、日本や和を感じる楽曲です」と歌詞について詳しく説明した。
報道陣からストレスの発散法を聞かれると、少し考え込み、「今はストレスを感じることがあまりないかもしれません。悔しいことや悲しいことがあったとしても、そういう感情を持てるってことが幸せなんだなって思うので、一つひとつが身になっています。過去はストレスを多少抱えていたかも…」とこれまでを思い出すように振り返った。
復帰から約1年経った現状については「体調はおかげさまで、日に日に良くなっていると思います。お休みの時はひたすら寝て、睡眠がチャージになる。まだ抗がん剤の副作用で、手足の指のしびれが残っていますけど、その副作用も慣れてきていて、しびれているなって思いながら、舞台に立って楽しんでいます」と笑顔で語った。「楽しんで歌って、皆さんに元気な姿を見ていただけるのが、毎日楽しいです」と晴れ晴れとしていた。
イベントは、四季の森公園会場、中野区役所で28日まで開催される。