評論家でコラムニストの山田五郎さんが亡くなったことを受け22日、元放送作家の鈴木おさむ氏(54=写真)とタレントのいとうせいこう(65)がそれぞれのXで追悼した。
鈴木氏は山田さんとのツーショット写真を投稿。2014年からNHK「ドキュメント72時間」で毎年年末に共演していたといい、「五郎さんはいつも、小さなメモを持ってスタジオに入られていました。その年の『ドキュメント72時間』の一つずつの感想が、小さな字でびっしりと書かれていました。でも、そのメモを番組中に見たり、読み上げたりすることはありません。ただ徹底した『下準備』のメモでした」と生前の山田さんについて振り返った。
続けて「ひょうひょうとしたキャラクターの裏で、とてつもない準備をして収録に臨み、五郎さんらしい目線で作品について語る。その姿勢が本当にかっこよかったです」と山田さんの仕事ぶりについてつづり、「ご病気になられてからも、スタジオ収録の合間に決して気を遣わせることなく、ご自身の病状を明るく話してくださいました」と人柄を明かした。
今年3月のイベントが、山田さんとの最後の仕事だったという。
改めて山田さんについて「仕事への向き合い方、自分のキャラクターとの向き合い方。そして、おしゃれで、どんな場面でもひと言、面白いコメントを残そうとする姿勢。くだらなく格好よく生きる大人のお手本でした。本当にかっこよかったです」と思いをはせ、「どうかゆっくり休んでください。本当にありがとうございました」と悼んだ。
いとうは「山田五郎さんは同じ編集部の3年先輩で共通の友人もあり、体調は逐一聞いていました。奇跡のような努力を続けられたと思います」と記し、「つい先日の番組収録前、山田さんは今さら『いとうくんって呼べばいい? さん?』と言い出し、あとで丁寧に呼べなかったとしきりに反省していたそうです。そういう気遣いをする先輩名編集者でした。僕はいつもの通り『いとう』と呼び捨てて欲しかった。それを伝える手立てがないことを寂しく思います」としのんだ。
※写真は資料で鈴木おさむ氏