日本のジャズ界を長年にわたってけん引してきたジャズサックス奏者・MALTAが率いる「MALTAオールスターズ楽団」が8月29日、東京・赤坂の「Jazz Dining B-flat」でスペシャル公演「真夏の夜の熱いジャズ〜映画音楽の夕べ〜」を開催する。約15年ぶりのビッグバンドを従えての公演になる。
MALTAは東京藝大を卒業後、米国のバークリー音楽大学に留学。卒業後は同校で教べんをとり、1977年にニューヨークへ進出した。デューク・エリントン楽団やチャールズ・ミンガス、ジャック・マクダフら一流ミュージシャンと共演。さらに79年には名門ライオネル・ハンプトン楽団に迎えられ、リードアルトサックス奏者兼コンサートマスターを務めるなど、国際的な舞台で経験を積んできた。
83年にアルバム「MALTA」でデビューすると、「SWEET MAGIC」をはじめ「SUMMER DREAMIN’」「HIGH PRESSURE」など、数多くのヒット作品を生み出した。87年にはアルバム「SPARKLING」で日本レコード協会が主催する「第1回日本ゴールドディスク大賞」の「最優秀ジャズ・フュージョン部門賞」に輝いた。
華やかで力強いサックスの音色に加え、耳に残る親しみやすいメロディーはMALTAの大きな魅力。作品の多くは現在もテレビCMやテレビ番組のオープニング、挿入曲などに使用され、世代を超えて親しまれている。
音楽関係者は「日本人ジャズサックス奏者として成功した一人。とかく専門的になりやすいジャズを分かりやすいメロディーでポピュラーな音楽にした功績は大きい」と話すように、ジャズと一般の音楽ファンとの距離を縮めてきた存在として高く評価されている。
今回の公演は本格的なビッグバンドのステージで、サックス5人、トランペット4人、トロンボーン4人に、ピアノ、ギター、ベース、ドラムを加えた総勢18人の豪華編成で臨む。
演奏作品についてMALTAは「往年のジャズの名曲に加え、映画やテレビで親しまれてきたアクション、サスペンス物の派手なテーマ曲を、ジャズビッグバンドで届けたい」と意気込んでいる。