女優の荻野友里(43)らが21日、都内で行われた、映画「レンタル家族」の拡大公開記念舞台挨拶に登壇した。
上坂龍之介氏の初監督作品となる今作は、認知症の母を抱える主人公が“レンタル家族”のサービスを利用することを通じて、家族の絆やつながりを深く問い直すヒューマンドラマ。昨年12月に都内1カ所の劇場で1週間限定上映されてから人気が広がり、今年7月31日に本公開が決定し、全国約50館への拡大が決定した。
荻野は反響について問われると、「ネットでも『レンタル家族』のニュースがいくつか流れたおかげで、全然連絡を取って無い方からも『すごいね!どうしたの?』と連絡が来て、そんな交流のきっかけにもなりました」と笑顔で喜んだ。
一方、これまでに短編映画も撮ったことが無いという上坂監督は、「本当に初めての自主映画なので、本当にとんでもないことになっているな! という感じ。評価とかも見ちゃったんですけど、商業映画として見られるようになったので、それがすごく変な感じで、“これ自主映画なんやけどな”と思った」と、戸惑いも大きいようだった。
上坂監督は、亡くなった父方の祖父に、自身の映画を見せられなかったことを悔やみ、映画製作を決意したという。今作の公開前には、「友達とか先輩に来てもらって、本当に必死にチラシ配りとかをした。仕事が無い日は、2〜3カ月ぐらいずっと毎日やっていた」と振り返り、その必死さの理由も「母方のおじいちゃんが、今、もうまずい状態なんです。だから、『レンタル家族』しかスクリーンで見せてあげられるラストチャンスだったから、やるしかなかった」と、声を詰まらせ涙ながら語った。
そして荻野は、最後の挨拶で「よく泣く監督です。舞台挨拶で、私は3回ぐらい(泣いているのを)見ておりますが、こんな監督の人柄が良く表れている映画になっていると思いますので、それを感じながらお楽しみいただければと思います」とアピールした。