俳優の本木雅弘(60)が22日、都内で主演映画「八月の声を運ぶ男」(柴田岳志監督)の公開記念舞台挨拶を行い、長男で俳優デビューしたUTA(28)へ、“俳優の先輩”として言葉を贈った。
今作は、長崎に暮らし、日本全国の被爆者の声を集め続けたジャーナリスト・伊藤明彦さんの実話をもとに、原爆によってもたらされた数奇な出会いを描いた物語。
若い世代に継承していく大切さを込めた作品にちなみ、「家族や子どもに伝えていきたいこと」を問われると、本木は「個人の性質という意味で、私は非常にエクスキューズの多い、ネガティブ思考なところがある。子どもたちには若干遺伝してしまって、慎重なところがあったりしますけど、反面教師にして、子どもたちにはできるだけネガティブが出てきたら、『これは父の遺伝だ』と反発するつもりでポジティブに生きてほしい」と願いを込めた。
また、モデルとして活躍していたUTAは配信ドラマ「ガス人間」で俳優デビューしたことが話題に。本木は「別の作品の話をするのも何ですけど…Netflixで『ガス人間』っていうのが配信されているんですけど」と父として、しっかり息子の出演作をアピール。
そして「奇しくも同じ俳優の道を選ぶことになってしまったんですけど、教育という面では、本人任せ、母親任せになってしまったんで、私が言う筋合いはないんですけど」と前置きした上で、「私の思いとしては、逆に俳優になったことで、自分自身がそうであったように、15歳でこの世界に入って、中卒できちっと学校で歴史を学んだりしておりません。ですが、さまざまな作品に出会って、それに関連する本を読むことによって、いろんな歴史とか人間の奥底に潜むものの奇妙さ、またその良さ、魅力を作品から教えてもらいました」と自身のこれまでを回想。「だから、これから息子のUTA氏もいろんな役をいただくことによって、その時代を知ることができると思いますし、そこで人間の幅を広げていってほしいと思っています」とメッセージを送った。